脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/03/27(07:04) from 143.90.207.194
作成者 :スグル (series@anet.ne.jp)
信憑性を重視するのは当然ですよ
すいません。実は一度投稿したんですが、後で見てみたら日本語が変だったんで、一度削除してほとんど書き直しました。読者の意見を聞けたのはうれしいです。物理学徒さんの意見、見せてもらいましたが、どうも僕としては納得いかないですね。

>問題のコマの論争は揚げ足取りのように思えて仕方がないとおっしゃっていますが、
まず僕がこの議論で問題にしているのは「上杉氏の引用の仕方では『よしりんの言葉が正確に読者に伝わる可能性』が極めて低いのではないか?」という事です。ハッキリ言えば「上杉氏の引用は『正確』とは言えない」と思うのです。「脱ゴー宣」には、よしりんの真意がねじ曲げられて、読者の誤解を招く表現に仕上がってしまっている部分が数多く存在すると考えています。その「1つの例」として僕は第5章を提示したのです。

物理学徒さんは客観的に見てあの問題の引用コマ1個でよしりんの主張がきちんと読者に伝わると思いますか?まずあのコマ1個だけでは読者の誤解を招くとは思いませんか?

物理学徒さん、問題の引用コマはよしりんの話の流れから決してズレてはいませんよ。まずよしりん自身は「強制連行ナシ派」の立場ですから、そのうち慰安婦の証言を検証しました。そして慰安婦の証言には証拠能力が無い、という結論に達したのです。
そして証言はどうにでもつくれる、残念ながらそれは「兵士も然りだ」と、問題の引用コマへと続けているのです。どちらにも裏付けが無いですからね。だから問題のコマには前文の記述が不可欠なのです。なぜなら、あのコマの「発言の根拠」だからですよ!それを「省略」されてしまっては文脈が完全に殺されてしまうんです。もう一度よく読んでみてください。それに対し

>曖昧さを含む証言をどこまで証拠として採用できるかを論ずるべきなのです。しかし小林氏はそれをせずに、まさに「相殺の技法」によって元慰安婦の証言を切り捨てています。

上記の批判は的を得ていません。物理学徒さんは「まだ終わらせてはいけない。慰安婦の証言を信じる余地はまだある。」と言いたいのでしょうが、当の慰安婦の人達は現在も裏付けナシの証言しか出せません。何度も言いますが、慰安婦であろうと兵士であろうと「『証拠能力の無い証言』では全く意味が無い」のです。なのにあなたは

>いくらそれ以前のコマで「信憑性」を問題にしていたとしても、「相殺」による解決を試みたことは確実なのです。
(中略)
>仮に「信憑性」を主張していたとしても、小林氏が「ワルモノ」に思われるかどうかの問題で、従軍慰安婦問題とも著作権の問題とも無縁です。

とおっしゃっています。日本が犯罪者にされようかという重大な問題ですよ。裁判にまで発展している大問題なのに「信憑性」を重視しなくて一体どうするんですか?「曖昧な証言」を聞いてる「だけ」ではラチがあかないんですよ。確かに著作権の問題とは無縁ですが、どうして慰安婦問題(僕は「従軍」は付けません)まで無縁なのですか?
「事実関係そのもの」が問われている問題なんですから「信憑性」の主張は当然の事です。よしりんは何か間違った事をしていますか?
それと上の記述から察するに「読者が誤解する可能性」は少なからずあなたも感じていらっしゃると受け取ってよろしいでしょうか(笑)?では最後に

>「ここはこう読むのは明らかであり…読めないのは読解力がない」などという強弁術は止めましょう。

僕は上杉氏の「小林は『当事者同士の証言が対立している時、双方の証言に決定力はない』と言っている」という主張に対して「それは違う」と反論したのです。それがなぜ「強弁術」になってしまうんでしょうか。「仮に」ではありません。「よしりんは事実関係を確かめるために信憑性を重視している」——これが正しい文脈であって、上杉氏の引用ではそれがわからなくなってしまうのです。強弁術でウヤムヤにするのは止めて下さいね


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