脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室 |
---|
1998/03/24(02:23) from 143.90.207.250 |
作成者 :スグル(series@anet.ne.jp) |
返事その2−脱ゴー宣について&皆さんへ |
まず僕の意見から始めますね。 ここで論じる事についていつも考えている事なんですが、僕は単なる一読者であって、素人でしかありません。ですから実際に研究しておられるプロの上杉聰さんと論争するのは場違いなのでは、と時々思うのです(本当に本人なのかな?と疑ったりする事もあるんですけどね)。僕ごときの専門知識には限界がありますしね。もちろん上杉さんにとっては自分の意見・著作を批判されているのですから、反論されるのは当然であって、僕もそれは受け止めるつもりです。僕は「脱ゴー宣」の論に関しては断固納得できませんので(笑)、論理云々に関してはこれからも続けたいと思います。 しかし、せっかくこうやって議論する機会があるのですから、僕はむしろ上杉氏本人よりも「上杉氏を支持する人達・読者」とオープンに議論したいんです。 「脱ゴー宣」は本当によしりんの論を論破しているのか、いわゆる「強制連行アリ派」の主張をどこまで支持しているのか、どこまで信じられるのか、運動の在り方について本当に問題はないか、そして「強制連行ナシ派」の論に納得できないのは何故なのか、という事を「反対(ナシ派)の立場にいる読者」として僕はぜひ知りたいのです。ですから皆さん、読者としての意見・反論を聞かせて下さい。
>当事者同士の証言が対立している時、双方の証言に決定力はない、というわけなのです。 はい。それは全く違います。 「証言が対立したら双方の証言はダメ」などという乱暴な論は、あなたのおっしゃる通り当然成立などしません。でもよしりんはそんな事言ってませんよ。確かに証言の対立も取り上げてはいます。(問題の引用コマと、その前ページの上部です。)しかしよしりんがそんなズサンな論拠で話を進めるわけがありません。 よしりんはあくまで証言の「信憑性」を問うているのです。これこそがよしりんの論旨であり、「文脈」を見れば明らかですよ。(もちろん前後ですよ。) >「被害者の訴えを聞いた警察官がすぐ加害者側に『あんたやったの?』と尋ねにいって、『やってない』と答えられたら『これでお互い相殺だ』と言うのかい?」(「脱ゴー宣」5章より) 上記のような批判は全く的を得ていません。よしりんは「検証」を決して怠っていません。あなたが言う「肝心の部分」から断じて逃げてなどいないのです。ですから、あなたが引用したコマ1個だけでは「よしりんの言葉が正確に読者に伝わる可能性」が極めて低いのです。低いというより、これでは完全に読者に誤解されてしまいます。このコマ1個だけをみた読者は「なんだこいつは!?『被害者の証言は加害者の証言で相殺できる』だと!?なんて非常識な奴なんだ!!」となってしまうでしょう。「歪曲」しているのはあなたの方ではないでしょうか。 最後に上杉氏が兵士及び日本軍を完全に「加害者」と断定している事についても質問したいと思います。なぜ断定できるんでしょう?今の段階なら(あくまで「上杉氏の立場」としてならば)「容疑者」ぐらいにとどめるべきだったのでは?という疑問符がどうしても消えません。 みなさんの意見もぜひお願いします |
前の発言へ 次の発言へ List Index |