脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/03/30(01:24) from 143.90.207.228
作成者 :スグル(series@anet.ne.jp)
吉田証言に呪縛されないで!
どうも。また上杉さんからレスをいただき恐縮です。でも全然納得できませんので(笑)反論したいと思います。1つにすると長くなるので2回に分けて書きます。
ご丁寧に反論3つもどうもありがとうございます。要するに言いたい事は「文章もマンガもプロが心血注いで書いたもに変わりはない。だから差別しないで同列に扱うべきである」ということですね。あなたの言い分はわかりました。それは前からのあなたの側の主張ですね。
ハンスさんが本についていろいろ提示してくれてましたが、う〜ん。世の中にはいろんな本が出てるんですから、そんな細かい問題を言われても、僕としては日常生活にあまり縁のない事なのでピンと来ないですねえ。でも上杉さん、僕ごとき素人への反論であそこまで「ゴー宣」の内容についてちゃんと説明できるなら絵を引用する必要なんて全く無かったじゃありませんか(笑)!!…説明は明らかに間違ってましたけどね(僕の物理学徒さんへの反論見てくれましたか?)。

>もう少し慎重になって、まず少しは自分でも調べて、根拠となるものを持ってから私を批判するか、それが持てないのであれば、調べてみたがこういう疑問がある・・というのが、人としての発言のモラルだし、最低限のルールだと思うのです。

僕の主張には根拠が無いですか?『朝日新聞の正義』についてですが、僕はこの本に批判を向ける気はありませんよ。前にも書きました通り、新聞・雑誌の論説の場合は「転載・放送できる」と著作権法で認められているでしょ。それに世の中ですでに慣習化(慣例化が正しいでしょうか?)してるではないですか。ですから、慣例の無い「脱ゴー宣」とは「別の問題」だと言ったのです。
それにあなたが自分で言ってるように、特定の1つのマンガの絵を引用しまくって本を作って売ったのはあなたが「初めて」なんでしょ?常識から見て僕はヤバいと思いましたよ。だって前代未聞だもの。そんな事したら絶対怒られて当然だと思ってましたから。世の中にもそういった常識があるから今まで誰もしなかったのでは、と考えるのは「普通の感覚」とは違うのですか?それはあなたの言う「自然な疑問」とは言えないのでしょうか?

>ところが、小林君のマンガを読んだだけですぐ他人の批判を始めることができるというのが、私は不思議で、理解できないことなのです・・・。

別に僕は「ゴー宣」だけを読んだわけではありませんよ。その他の著作も読んでいます。質問に答えてもらえないから早く書けるだけです。これでも出す時には何度も双方読み直して出していますので。
裁判については何度も言いますが悟のぱぱさんと同じく、裁判の結果を待ちたいと思います。合法だと認められれば僕は素直に「勝訴おめでとうございます」と言いますので。

<吉田証言の信憑性について>
では次に吉田証言について。捜せと言われましてもねえ、冗談キツいですね。あなたもちゃんと「週刊新潮」のインタビューは知っているんでしょ?実物を持ってくるのは僕には不可能なんで、藤岡教授の「自虐史観の病理(文芸春秋)」から引用します。別にこれは違法じゃないですよね(笑)。「週刊新潮」5月2・9日合併号ですね。

>秦さんらは私の書いた本をあれこれ言いますがね。まあ、本に真実を書いても何の利益も無い。関係者に迷惑をかけてはまずいから、カムフラージュした部分もあるんですよ。だからクマラスワミさんとの面談も断りました。事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃないですか。チグハグな部分があってもしょうがない。(*吉田清治氏より)

国連の報告書にまで採用された上、国際問題にまで発展した問題に使われている証言なのに、証言した当の本人が「本に真実を書いても何の利益もない」「カムフラージュした部分もある」などと無責任な事を言ってるんですから、これで終わりですよ。
以下は前に書きましたが完全無視してますね…。吉田氏は秦教授への反論を拒否し、クマラスワミ氏との面談も拒否し(これが一番理解できない)、吉田氏が強制連行を行ったと明記する済州島では、そこに住んでる島民が「強制連行など無かった」と言い、何より地元の済州新聞が「ウソだ」と報じています。これらが僕がウソだと考える根拠です。もはやどう考えてもフィクションです。吉田氏は「もうこれ以上ダマし通せない」と諦めたんですよ。なのに

>もし、「その事件は私の村で起こった」という新たな被害者側の証言が出てくれば、吉田証言のその部分は確定的なものとなりますし、

いつまでもズルズルと引き伸ばしてどうするんですか。「吉田証言に呪縛され続ける人」とはむしろあなたの方ではないでしょうか。それにあなたの論文の中には地元の済州新聞が「ウソだ」と報じた事実が一行もありませんね。これは一体どういう事でしょうか?悟のぱぱさんが言っておられるように、「吉田証言は根拠の無いウソとは言えない」とおっしゃるなら、それを証明する他の証言・書証を提示して下さい。
あなたは「脱ゴー宣」の巻末の中で、済州島で証言が得られない理由についてこう言ってますね。

>済州島は今も(島的な意味でしょうが)韓国社会の中で差別があると言われています。そういう状況の中で、同島の人たちが箝口(かんこう)令をしいているということは、充分に考えられることです。(注*「箝口令」…発言を禁ずる命令)
(「脱ゴー宣」巻末・神戸市内の講演より)

あまりに読者及び島民をバカにしてないですかね。だったら「箝口令」が出ているかをあなたは確認する必要があったのではないですか?まさか講演会の発言で差別のせいにした上に「箝口令」とはねえ…。これって「事実無根」って言うんじゃないですか。

>スグルさんは小林君が「慰安婦の証言を実際に『検証』した」と書いておられますが、すべて秦郁彦さんからの借り物ではないですか?

「慰安婦の証言の信憑性に触れて欲しくない」という考えがミエミエですよ(笑)。借り物であろうと何だろうと関係ありません。それが妥当な主張なら僕は賛同します。学者や言論人の考えや意見に賛同するのは悪い事でしょうか。それに対し僕は異論を唱える人の主張もきちんと聞くつもりです。そんな事を言いだしたらあなたの主張も吉見義明教授の理論を「借りて」いませんか?あなたの慰安婦問題の主張はすべて吉見氏の「広義の強制連行説」という「論点スリカエ術」に丸ごと乗っかった「借り物理論」ではないのですか?相手の論を「借り物」の一言で潰すのは止めた方がいいんじゃないでしょうか。水掛け論は止めましょうよ。このHPは「建設的な議論の場」なんでしょう?「あなたの理論は借り物だ」なんて言ったら僕はこのページに書き込むことすらできません。

最後に発言の責任についてですが、僕も少し考えが甘かったと反省しております。これから自分の言葉にもっと責任を持って発言いたします。
では今度は上杉さんの責任について説明して下さい。あなたが吉田氏の「『時と場所』という歴史にとってもっとも重要な要素が欠落した、真偽もわからない(死ぬほど無責任な)証言」を事実として公の場で世に広めたことに責任は生じないのでしょうか。(このままではケムにまかれた気分です)責任の所在・今後の処置についてぜひ聞かせて下さい


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