脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/04/03(17:18) from 130.158.104.180
作成者 :あれく(QYZ04726@niftyserve.or.jp)
Re: 吉田証言についての見解
悟のぱぱさんこんにちわ。あれくです。
早速のお返事ありがとうございました。

以下では引用に当たって適当に改行しています。お許しください。


>攻撃にさらされるのは、反対派によってということでしょうか?それならば、最初に本を出版なさる時点でも考えていたことでありましょうし、それに、今、沈黙をするというのはむしろ、その証言の信憑性を下げ、それ以上に攻撃にさらされる事を意味するのではないでしょうか?(攻撃を受ける、或いは受けているとしたらですが)私はそのように考えます。

世の中にはどこの世界にも自分の主張を暴力によってなそうとする人たちがいます。これは右翼サヨクに共通の事項ではないでしょうか。例えば「日本ちゃちゃちゃ」でも、掲示板あらしが横行しています。右翼も暴力団まがいの事をする人間がいる事は否定出来ないと思います。誌上に論を載せると言う事はそういった人間の屑からの攻撃を受ける機会を飛躍的に増加させます。攻撃相手が本人にだけ向いてればまだ、いいのですが、家族に向く事もままあります。私の知り合いの方も、メジャーではないですが本に論を載せる関係上、そういった攻撃に遭うので住所等を電話帳に載せない、などの自衛策をしなくてはいけないようです。でもその気になればいつかはばれてしまいます。もしも議論を続ければますます反発は強くなったでしょう。

恐らく吉田さんもそういった事は予想していたものの、あまりにも反発がきつく……と言ったところを私は考えていたのですが、想像にすぎません。本当にウソだったのかもしれません。少なくとも吉田証言に含まれる真実を探し出したいと言う点におきましては悟のぱぱさんに同意いたします。


>>個々の事実を嘘と断定できるような矛盾が、他の書証との間にはないのです(他の証言と

>この文章を読むと、上杉さんのおっしゃった「根拠」は決してあれくさんがおっしゃるような曖昧なものではなく明らかな証拠としての書証であるとわかります。

読み方の違いだと思います。間違っているかもしれませんが、上杉さんは「矛盾しない書証があるぞ」ではなく「吉田証言の個々の事実と矛盾する書証は『ない』」とおっしゃりたかったのではないでしょうか。矛盾する書証とは例えば当時吉田さんは済州島にいなかったとか。そう言う証言を否定する書証です。それが見つからないので、まあ、可能性としては残せるだろう。と言う話ではなかったのでしょうか。そう読めませんでしょうか?
本当はちゃんと本人に出てきて欲しい……(;_;)。


>>秦さんらは私の書いた本をあれこれ言いますがね。まあ、本に真実を書いても何の利益も無い。関係者に迷惑をかけてはまずいから、カムフラージュした部分もあるんですよ。だからクマラスワミさんとの面談も断りました。事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃないですか。チグハグな部分があってもしょうがない。(*吉田清治氏より)

わざわざ引用ありがとうございました。

この点も想像の域を出ません。こじ付けだと言わずに読んでください。吉田氏は「関係者に迷惑をかけると悪い」とおっしゃっていますね。実際(仮に強制連行の事実が本当だとして)吉田氏が証言すると強制連行に関わった人がいっぱい出てくるのですよね。そうすると多くの人たちが「強制連行の犯人」としてやり玉にあがります。吉田氏は彼らを気遣っているのではないでしょうか。つまり彼は「本当の事を言っても、迷惑な人がいっぱいいるだけで、(自分の周りには)何の利益も無い」とおっしゃりたかったのではないかと。

したがって彼らを「カムフラージュ」するために彼は日時を偽り、話をまとめたのではな<いでしょうか。ということです。

反面嘘をついたへたの言い訳にも読めますね。確かに。

実際文章と言うのは結構人が「読みたいように」読む一面があると思います。「こう読むんだ!」「いやこう読むのが正しい!」と言う主張は主観の押し付けであり、真実は結局書いた本人しか知り得ないことであり、非常に消耗な事だと思います。ですので「あれくは何を馬鹿な事言っているのだ!」と思われたら、忘れてください。やはりこれ以上の議論は不毛でしょう。


>まず問題なのは、軍による強制連行が吉田証言によって韓国に定着しているという事実でしょう。(軍命令の強制連行の加害者側証言は他には存在しませんよね)広義の強制連行についての考えは、私なりにありますが、吉田証言をまずどう扱うかということを決定することが重要です。それがまったくのウソなのか、根拠があることなのか、それをはっきりさせる必要があります。


う〜ん、どうでしょう。吉田証言は確かに「従軍慰安婦」の問題を提起するのに役立った証言ですが、それは「従軍慰安婦問題」の歴史的に見てそう言った役割を果たしたに過ぎない、と考えています。現在従軍慰安婦問題は様々な証言が出てきており、多角的に見る事も可能になっています。(証言が多く特に旧日本軍の書証が少ないのが難点ですが)したがって吉田証言にこだわると「木を見て森を見ず」になるのではないかと思います。ですので、様々な資料に当たり自分なりの見解を持つ事が重要だと思います。

また、韓国では……、とか、日本の名誉が……とか言う話が出てきますが、「日本の名誉は……」と言う発言は「証言が信じられない人は人間じゃない」の裏返しであり本質的に歴史研究とは無縁な政治的イデオロギーの問題です。歴史とはその時、そこで何があったかを純粋に見極めるものでイデオロギーを入れたり「物語」にしてしまうものではないと思います。もしも、悟のぱぱさんが、純粋に歴史的に何があったのか見極めたいと感じたらそう言う考えは捨てた方がよろしいと思います(サヨク的に考えろと言う事ではないです。それはそれでまずいのは森永さんのおっしゃる通りだと思います)。そう言う意味で私は自由主義史観や小林よしのり氏には賛成できないのです。(もともと真ん中より左にいる事ももちろんありますが(^^;))

#でもイデオロギーが無いとゴーマニズム宣言と言う言葉自体が自己矛盾に陥りますね。
#彼には歴史問題に首を突っ込んで欲しくなかった。というのが正直なところです。


>それは全然、問題ないんじゃないでしょうか?それが発言に必要な資格とは私は思いませんし。もっとしゃしゃりでてください。って私がいうことじゃないか(笑)

ありがとうございます。でも、私、本職は理系の院生なので日ごろは牛馬のように教授のもとで働かなくてはいけないのです。今日は学会明けで勝手にサボっています。日ごろは忙しくてなかなか出られないと思いますが、出たらよろしくお願いします。

ではでは


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