脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/04/03(11:55) from 130.158.104.180
作成者 :あれく(QYZ04726@niftyserve.or.jp)
吉田証言についての見解
はじめまして、悟のぱぱさん。あれくと申します。

あまりぎすぎすした議論は嫌いなので、出てくるつもりはなかったのですが、確かにまあ、悟のぱぱさんのおっしゃる事も分からんでも無いかな、と思います。証言についての認識に差違があり、それがここまでややこしくなったものと思います。私は上杉さんを支持しておりませんし、本人にもお会いした事はないので上杉さん本人の真意は量りかねるのですが、自分なりの見解を申し述べたいと思います。ご意見をいただければ幸いです。

吉田証言は皮肉にも本人の「あれはデマであった」と言うご本人の否定や、済州島の調査などから否定的な意見が出されています。一見するとこの話は終ったかに思えるのですが、まだ調べるべき事はある、と言うのが私の印象です。「しつこいあ〜」と言われそうですね。ごめんなさい。


その理由としてまず一点目はご本人の「デマ」という発言についてです。
今、資料が無いのでうろ覚えなんですが、ご本人は正確には「日時を偽った」「幾つかの話をまとめた」と言われています。また、「家族が攻撃にさらされる」と言う理由で一切沈黙されているのが現状だと思います。これでは証言としては使えないなと言うのが私の印象です。

ただ、吉田氏の発言が「全くの想像の産物」か?と言うとそうでは無い気がするのですがどうでしょうか。肝心の「強制連行」について「強制連行の事実自体自分が作り上げた」とする旨の発言はなかったと思います。(まとめたとはおっしゃっていますが)何らかの事実が背景になって吉田証言を「作り上げた」と思いますが、悟のぱぱさんは、「吉田証言」自体がなぜ出てきたのかと言う点についてどうお考えでしょうかご意見を頂きたく思います。この点については調べる必要があると思うのですが、本人の証言拒否もありますので是非も無い事と思います。(上杉さんの「全く根拠の無い……」という発言はこのあたりを踏まえたように見受けられました。証書があるとかそういう話では無いと思います。)


次に二つ目は済州島調査についてです。秦教授の調査は否定的なものでしたが、別の視点から見るとその調査が完璧だったのか疑問が残ります。韓国はもとより儒教の影響が濃いところではありますが、特に済州島は「ムラの恥」を重視するところだそうです。従軍慰安婦として日本軍に協力したと言うのは、本人の恥、身内の恥以上に、ムラ全体の恥であり、そういった恥をムラで隠す事が多いという事です。いわんや、秦教授のような日本のよそ者にぺらぺらと真実を話すのか怪しい点は残っていると思います。

そしてその事実を裏付けるのが済州島新聞ではないかと思います。「何言ってるんだ!」と言われそうですが、従軍慰安婦の数をゼロとなった背景かも知れません(かなり下衆な勘繰りになってきつつありますが)もとより、韓国で数万人の従軍慰安婦が徴収されていますが済州島だけゼロと言うのはかえって不自然な気もしますがいかがでしょうか。


無論だからと言って、「強制連行はあったのに違いないのです」なんて言えませんよね。あくまで吉田証言に残された、曖昧な点、率直な疑問点をこれから検証する必要があるのではないかと言う事です。これらについて正確な資料がありましたらご教示願います。m(_ _)m繰り返しますが、吉田言は証言として使えないと思います。また、以上で述べた点に関しては検証が難しい(吉田さんは証言を拒むし、済州島の人たちだって「嘘は言っていない!」と言うに違いないですから)ので、現時点において私は吉田証言を持って強制連行の証拠とは出来ないと考えています。

ただ、ちょっと疑問に思ったのですが、吉田証言だけが強制連行の証拠だとは思えないのですが、悟のぱぱさんは吉田証言だけが強制連行の証拠だとお考えでしょうか?そのあたりのお考えもお教えください。また、自由主義史観の方々は広義の強制連行などに反対されていたと思います。そのあたりのお考えもお聞かせいただくと幸いに存じます。


最後になってしまいましたが、実は私「脱ゴーマニズム宣言」も「ゴーマニズム宣言」も持っていないのです。SAPIOは読んでいるのですが古いのはもう無いのです。だから、もともと議論に参加する資格は無い気もしますが、ちょっとしゃしゃりでてしまいました。(しかも2回も)


ではでは

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