脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/04/16(10:19) from 130.158.104.180
作成者 :あれく(QYZ04726@niftyserve.or.jp)
Re: 軍命令の存在について
こんにちわ、悟のぱぱさん。あれくです。

上杉氏もしばらくお出になられないみたいですので、何点かについて分かる範囲でお答えします。いま少し忙しいので、手短になる事をお許しください。m(_ _)m


>統制違反は犯罪として罰せられてますよね。良く引き合いに出されるスマラン事件の関係者も当然罰せられているし、慰安所は軍の命令で閉鎖されている。
>これは、むしろ、軍が終戦間際になっても強制連行を容認などしていなかったという事を示すものではないでしょうか?

この「白馬事件」についてですが、当時日本軍は関係者の「処罰」は「士気の低下に関わるため」おこなっていなかったと思います。ただ、慰安所が閉鎖されたのは事実で、結局関係者が処罰されたのは戦後であったと思います。当時の軍法会議の資料でもあったのでしょうか?

>軍隊内部の個人或いは一部の集団が軍規を逸脱して犯した罪も全て軍の犯した罪であると主張する人は、ご自分が軍隊においてその罪を犯したときにもそう主張出来るでしょうか?もし、そう主張できると答える人がいれば、私はその人を軽蔑するでしょうし、そうできないのならば、結局そういう立場に自分の置いて考えていないという事です。

この点については法的な根拠がありまして、主張できる出来ないの話ではなく、処罰しなければ「いけない」ものであったと思います。それを怠れば当然問題だと思います。

>「鈴木陸軍中将の命令」というのは、持ち出さない方がよいと思いますが.....。スグルさんもご指摘の通り、中国の戦犯管理所で何年も拘束されて書かされたものですよね。「検証が必要」なのではないですか?それを抜きに証言としていきなり有効になるものでしょうか?吉田証言の際には、秦教授の調査は疑問がある、名乗り出ることを押しつぶす周囲の圧力が明確に存在していたからだ、というスタンスですね。とすれば、鈴木陸軍中将の場合は、「供述を強要する圧力が明確に存在していた」のではないですか?それをいきなり証拠として取り上げることはかなり軽率な行為のように思えます。(最低限、疑問があるというスタンスは必要でしょう)もっと突っ込んだ言い方をさせて貰えば、明らかなダブルスタンダードではないでしょうか?


この点は非常に難しいのですが、曲がりなりにも一個人を「ウソつき」と仮定するかなり重大な主張をするわけですから、それなりの証拠が必要であると思います。鈴木氏に「供述を強要する圧力が明確に存在していた」証拠はあるのでしょうか?もちろん当たり前だ、と言う訳にはいかないのはお分かりだと思います。それは確定的証拠も無く「強制連行はあったのだ!」と言うのと同じなのですから。特に中国の戦犯管理所は当時は「罪を憎んで人を憎まず」の方針で非常に緩やかな環境であったと聞いております。

本当にウソなら日本に帰ってからでも本人は否定すると思いますし。

どのような証言でもそうですがそれを「ウソ」と簡単に断じてしまうのは少しおかしいと思います。「ウソ」ならば「ウソ」である確定的証拠が必要だと思います。悟のぱぱさんはその点どのようにお考えでしょうか?


ちょっと急いでますので、このへんで。もう少し詳しく調べておきます(^^;)。

ではでは!

(引用におきましては勝手に改行いたしました


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