脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/04/20(11:25) from 130.158.104.180
作成者 :あれく(QYZ04726@niftyserve.or.jp)
Re: スグルさんへお返事
スグルさんこんにちわ、あれくです。


>確かにスマラン事件において日本軍は当事者を裁かず、無責任な事をしました。
>しかしあれくさんも「解決済み」とわかっているなら、これ以上ナンヤカヤ言う方がおかしいと思うのですが…。スマラン事件は(残念ながら戦後でしたが)
>裁判も行われ、当事者は死刑を含む重罪に処されて「解決した事件」でしょ。でなければ50年近くも経ってから浮上してくる訳がありません。(しかも持>ち出してきたのは日本側だし。)この事件についてはもう「オトシマエ」は着けているではないですか。一体これ以上何をする事があるんですか?

>「強制連行アリ派」の人達の中にはよく「木をみて森をみない論」と言って、その1本の木にしがみ付いて(笑)未だにスマラン事件を引き合いに「軍による強制連行」を主張している人が多く、あれくさんはそういう人達とは違うのかと思ったのですが、上の(4/19)悟のぱぱさんへの反論を見て、あれくさんの立場がよくわからなくなりました。「スマラン事件にケリを着けなくては『軍が強制連行による慰安所を認めていなかった』とする根拠にはなり得ない」と、日本に疑いを持たれるのは勝手ですが、既に国家間で解決済みの事件を根拠に「強制連行説」を語る姿勢が全く理解できません。それはやはり日本に対する偏見としか思えません。

はい、こういう事実があったことを認めることが目的です。つまり、当時軍にこのような「強制連行を不問にした(閉鎖はしました)」事実が存在し得た一つの証拠ではないかと言うことです。返せば、「強制連行が他でも行われた可能性を示唆する」ものです。見方の問題であり、偏っている偏っていないは問題ではないと思いますが如何でしょうか?(法的な)ケリはついていると思います。ただ、どうして当時日本軍は関係者を処罰しなかったのか?それをどのようにお考えでしょうか?


>そもそもこんな議論に発展したのは、僕が以前に六田さんに対して「日本軍が慰安婦を奴隷的に拘束し、制度化したという確証はどこにも無いんです。」と発言したのに対し、あれくさんがスマラン事件を引き合いに出された事がキッカケですね。ここであれくさんは「これは慰安婦を奴隷的に拘束した確証になりませんか?」と疑問を呈されました。そこから今のような議論に発展しました。
>確かに慰安婦を奴隷的に拘束した事実はありました。スマラン事件はその1つです。しかしこれは「軍規違反の輩による暴走行為」であり「軍の方針で行われた」事例は未だ何1つ見つかっていません。そこのところのスタンスは僕は一切変えていないつもりです。僕は最初から「軍命令による強制連行」しか問題にしていませんから。

すいません私は文章の通りとりました。白馬事件は「日本軍が奴隷的に慰安婦を拘束した例」であるとしたわけです。この点はお詫びします。スグルさんは軍命令についてこだわっておられますが、「軍の不作為」は問題ではないのでしょうか?その点をお聞かせ願えますか?


>と質問されたので、それに答えたのですが。僕何かおかしな事言いましたか?
>ちなみに僕は慰安婦問題は法的な問題だと思っていますので。

なるほど、分かりました。しかし慰安婦問題は法的な問題にとどまっていないと思います。歴史上の問題であるとも思いますが如何ですか?歴史的にあったのか?無かったのか?これがはっきりすれば法的問題もかなりスムーズになると思います。従いまして私は歴史的に従軍慰安婦問題を見つめ、その上で法的な議論の上に持っていきたいと思います。歴史問題の判定におきましてにおいて日本国憲法を根拠とした例は私は知りません。その点をご理解ください。


>供述した本人を呼ぼうにも全員故人だし、内容について聞く事もできない。しかも拘禁状態による供述。だから僕は無意味だと言っているんです。却下されて終わりだ、と。検証は必要ですが、それは証拠として提示した側に「本物」と証明する責任があります。しかしこれはあくまで「仮に」裁判に出した場合ですからね。念のため。第一これが完全な証拠になったら朝日や毎日が黙ってないし、国会では経済政策どころじゃ無くなってしまいます(笑)。

この場合スグルさんは「確証」としての証拠として証言を考えておられますね。もしそうならばスグルさんのおっしゃることはそのとおりだと思います。しかし、私の言いたい証拠とは広く「事実を示唆するもの」として考えております。その点から見て、証拠となりうるでしょうか?どうでしょうか?拘禁状態における証言はすべてデタラメでしょうか?
それとも何等かの事実を有しているとお思いでしょうか?そのあたりのご見解を法的根拠からでなく、あくまで歴史的見地からお教え願えませんか?


>僕は歴史的考察だけでここに投稿してるのではありません。(もちろん「何があったのか」を知りたい気持ちはありますよ。でもその程度です。)僕は歴史的考察以上に、証拠不充分のまま日本に罪を着せ、国家補償を出させようとする上杉氏を始めとする「強制連行アリ派」の人達の運動の在り方に疑問を感じて投稿している部分の方が遥かに大きいです。

この点につきましては私は問題にしておりませんので、言及を控えさせていただきます。ただ、藤岡氏や西尾氏の面々も結構いいかげんなことをおっしゃっているとききます。(別人さんからもご指摘がありましたね)その責任についてはどのようにお考えですか?
もしよろしければでいいのですがお教え願えますか?


>そんなムチャな…。ウソだという証拠がなければ証拠になるんですか?別に「証言は証拠にならない」とまでは言ってませんよ。それは前述した通りです。
>しかしそれ以前に証言というものは信憑性がなければ意味がありません。慰安婦の人達は「日本に被害をうけた」と証言しています。しかしそれを裏付けるものが何もありません。しかも場所が変わるたびに内容が変わり、信憑性に問題がある上証言に合致する資料が全く存在しません。
>たとえ「私は殺人者です」と自首して来ても、犯罪があったと認められなければ(例えば遺体が無かったりすると)有罪にすることはできません。

信憑性が無いとおっしゃいますがそれはどのような根拠によるものでしょうか?ですので、私の申し上げたいことはどの部分が何故に信憑性が無いのかお教え願いたいと言うものです。拘禁状態の証言が信用にならないのなら、その理由を証拠を証拠をあげて説明いただきたいと言うものです(法的なものではなくて)。鈴木氏の証言ではありませんが、当時の中国の戦犯管制所は証言に虚偽が入るほど厳しい環境でなかったと思います。(この点は悟のぱぱさんのレスの最後の方をご覧ください)法的根拠はともかく、スグルさんの率直な感想を聞きたいのですがいかがでしょうか?


>「強制連行アリ派」の人達にハッキリ言うなら、「信憑性の無い証言や軍紀違反の事例をかき集めて無意味なイメージ操作ばっかりやってないで、事実を裏付ける物的証拠を探せ」という事ですね。

無意味なイメージ操作かどうかは主観の問題ですので言及は控えたいと思います。ただ、研究は少しずつ進んでいると思います。


また、以前にスグルさんにお書きしたレスに個人の犯罪は国家の責任であるとする旨を主張いたしましたが、悟のぱぱさんより間違いであるご指摘いただいたためこの点を陳謝、取り下げたいと思います。誠に申し訳ありませんでした。


ではでは!


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