脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室 |
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1998/04/17(15:09) from 130.158.104.180 |
作成者 :あれく(QYZ04726@niftyserve.or.jp) |
スグルさんにお返事(証言について) |
スグルさん、こんにちは、あれくです。 どうも、悟のぱぱさんと同時進行になりそうで、なかなかお返事が返せないかもしれませんがその点はご了承ください。そのうちまとめレスをつけるかもしれませんがその点もお許しください。
私はこの件で重要だと思った事は「2ヶ月で閉鎖」した事ではありません。それはまず、このような不祥事が発生した場合閉鎖は全くの常識の処置ではないかと思っているからです。不祥事を起こした会社が営業停止になるのは当然ですね。それよりも重要な事は当時被疑者である軍人が全く処罰を受けなかった事に違和感を覚えます。これはなぜでしょうか?その背後には女性の性に対する軽視があったのではないかと推測しています。もしこの女性に対する軽視が当時の日本軍に共通のものであったなら「従軍慰安婦強制連行」もまんざらデタラメではないかと思ったりしています。(無論確証にはなりませんが) この事件が戦後すぐに裁かれ、解決済みである事は認めるところです。しかし、この事件は当時の日本軍の有り様(特に女性に対する)を示す一つの証拠として存在していると思います。この件では幸いにして発覚しましたが、発覚しなかった事件もあってはおかしくないと思いますがどうでしょうか。もちろんこの部隊のみが特殊であったという事も言えましょうが、私はそうではないのではと思っています(これも確証はないのですが従軍慰安婦の方々の証言と良く合いますから)。 それから、スグルさんがおかきになられた通り、この件に関しましてはかなりの数の人が有罪判決を受けるに至っています。これはとりもなおさず、犯行が組織的であった事を示すものではないかと推察します。いわずもがな収容所から、慰安所までの連行が一人で出来るとは思えません。証言から見ても強姦というより輪姦に近く、そのような凶悪犯罪があったという事を忘れてはならないと思っています。
この点に関しましては、うろ覚えモードに入っていますが、問わなくてはいけない(国の責任で解決する)事が国際法で決まっております(何だったかは忘れたけど確かにありました……ごめんなさい、ちゃんと調べておきます。覚えている人教えてください)。またそれに日本が批准している以上「問えるものではありません」で済ますわけにはいかないと思います。また、国際法には時効もありません。 それに繰り返すようですが、慰安所は閉鎖はされましたが、これは当然の行為で「関係者は裁かれてはいません」。この点はきちんと認識しておくべきです。閉鎖されたぐらいでいばられてもなあ〜って感じですので(^^;)。裁かれたのは戦後で、結局日本軍が国際法に違反していた事実は残ります。この点こそが重要だと思いますが如何でしょうか。
これは初耳です。拘禁状態における証言が裁判で却下されるというのはどのような根拠に基づくものでしょうか?是非お教え願えませんでしょうか?また、長期拘束された末の供述が証拠になり得ないというのも不思議です??たとえば警察に逮捕され長期拘留された末自白した場合その自白、供述した内容は裁判では根拠にならないものなのでしょうか? 証言に対して、疑わしいと思うのなら、その内容について吟味する事は認めます。しかし、吟味もせずに「拘禁状態だったから」の一言で却下するのはとても同意できるものではありません。「拘禁状態であった」事と「証言の信憑性」には基本的に関係はないはずです。ですので、もし「拘禁状態であった」事を根拠に「証言の信憑性」を疑うとするのならば、その間の関係を明示(もちろんきちんとした証拠付きで)しなくてはいけないと思います。その点お願いできますか? えと、これはもちろんスグルさん達がおっしゃったわけではないのですが、こういう例がありました「釈放をちらつかせたから嘘を書いた」「銃で突きつけられて(!)書いた」とか(^^;)。でもそのような当時の証言は私は知りません。聞くところによるとただの思い込みみたいなんですね。根拠なしで思い込みで書くのは「日本軍は残酷だから強制連行もあったに違いない」というに等しく、スグルさんだって同意できないと思います。 私がこれら証言を認めるのは悟のぱぱさんの返事に書いた通りで、当時の中国の収容所は今の中国からはとてもではないけど想像できないくらい戦犯の方達に対して紳士的に接したという証言があるからです。その証言の多くは自発的に書かれたものであり、強制ではなかったと覚えています。また、年月もさほど経っていない時点での証言という事もあり信憑性は高いと思います。 それから、証言に検証が必要という事ですが、それはあると思います。ただ、証言は特にあまり時を得ていない分、かなり当時の様子を忠実に再現していると思います。特に矛盾や間違いが無い限りそれを単独で証拠とする事は別におかしい事ではないと思います。おかしいと思えば、その点をきちんと証拠を立てて疑問を呈して欲しいと思います。先の発言にも行ないましたが、感情的に言わせてもらえば証言に疑問を呈する事はその人がウソをついた(故意や過失も含めて)とするわけですから、慎重に行なって欲しいし、その点自由主義史観の方々は些細な事をやり玉に挙げて証言を(証拠にならない)としてしまうのでちょっと驚いています。しかもそれらは自分達の論に不利なやつばかりなのでなんだかなあ〜って感じです(^^;)。結局証言で重要な事は、その証言を通して当時何があったか浮き彫りにする事ですから、もう少し慎重に吟味して欲しいと思います。
最新の資料、研究状況に関しては私は良く知りません(吉見さんの資料集にしても1992年の時点での物みたいですし)。朝生も見ていません。ああいうところはイデオロギー論争に終始してしまいますので好きじゃないです。従軍慰安婦問題自体下火になってきているといえましょうが、研究自体が止まったわけではないと思います。全体的に見て私の印象はこの問題に関してはまだまだ、資料も少なくこれからも資料の発見に期待したいところです。
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