脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室 |
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1998/04/22(03:15) from 202.211.65.93 |
作成者 :悟のぱぱ(ymaeda@ps.inforyoma.or.jp) |
Re: 悟のぱぱさんへお返事 |
あれくさん、毎度です。(もう、毎度でいいっすよね) >>見逃していたと推測するに足る根拠はありますか? >いえ、ありません。私も悟のぱぱさんと同じ認識です。推測するとは思われると言うことです。「断定」ではないですね。根拠無きゆえの推測です。「中国・上海」で捕まったのだから、どうして「朝鮮」でそれが捕まらなかったのか「『朝鮮半島で』見逃していたのではないか」という吉見教授の見解はやはり断定でなく根拠が無い上での「推測」ですが、別に変なことは無い気がします。これをして「悪意がある」とは、いくらなんでも深読みのし過ぎではないでしょうか?自明なのかもしれませんが、私は納得しかねます。 あ、これは、私の毎日新聞の記事の引用の仕方がまずかったんですが、前に私はこう書きました。 >朝鮮においても、妻をだまして中国へ移送した朝鮮人男性に国外移送罪を適用した判例もあります。 これも毎日新聞の同じ記事からの情報です。これを含み置いてくれているという前提で記事は引用を少なくしたのですが、朝鮮での判例の部分はこうです。 >さらに、日本が植民地統治時代の朝鮮で1921年、朝鮮高等法院(最高裁にあたる)が、妻をだまして中国へ移送した朝鮮人男性に国外移送罪を適用した判例も見つかった。 つまり、朝鮮でも刑法は適切に運用されていたのです。まあ、日本と同じ刑法が施行されていたのですから当然といえば当然ですが。ここで、吉見教授のコメントを思い出してください。 >朝鮮半島などでは、軍の依頼がある場合、犯罪を見逃していたのではないか。 「軍の依頼がある場合」とわざわざ断っています。つまり、あれくさんがお考えになったように、「朝鮮半島などでは犯罪を見逃していたのではないか」では、おかしいのです。彼に「悪意がある」と私が感じたのは、「軍の依頼がある場合」という部分です。朝鮮でも適用されていた刑法が、「軍の依頼があった場合は見逃していたのではないか」という部分は前に私が指摘した「日本=悪」というイメージによる憶測に過ぎません。その部分に私は悪意を感じたのです。 >あの、確か「内地」っていうのは植民地を含まないのですけど、よろしいでしょうか?私の記憶によれば公文書で「内地」と言うのは日本を指すと思っていましたが?植民地を含むものでしたっけ?この場合日本の慰安婦にしか適用できないのではないですか? はいそうです。内地は日本ですね。 >そうですね。確かに歴史的経緯を見てもヨーロッパのローカルルールだったことは否定できません。しかしながら双方の利害が対立したときにきちんと国際法にのっとるのが一番双方のコンセンサスを得られる方法ではないか?と思っただけです。その観点から国際法における日本の立場を理解しようといたしました。この悟のぱぱさんのご意見には特に異論を挟むものではありません。 国家間外交のシビアさを認識されているようなので安心しました。私の言いたかったのはそれだけですんで。 >ただ、ここで、ちょっぴり本音を言わしていただくと私自身「これは怪しいと思います」。心情的にはすぐにでも悟のぱぱさんに同意したい。 これだけで十分ですよ。私は最初から本音で言ってるだけなんで。直截すぎるのがあなたに不快感を与えている部分があるのかもしれませんが、私ははっきりと考えを表した方が誤解が少ないと思ってますんで。 >しかしそれをやってしまってはいけないと思っています。これは受け売りなんですが、歴史をよむときに「あたりまえである」とするのは一番危険なんだそうです。事実は小説より奇なり、と申しますか。私が知りたいのは「なぜそのような(怪しいけど)史料が出たか」と言うこと、そして中身がどのような経緯を得て作られたものなのか、出来る限り調べること、その上で「怪しい」なら「怪しい」としますし、別に何等かの確信があっていっているわけではないのですが、きちんと始末を付けたいと思っているのです。それはまずいことなんですか?資料選定においては主観を入れないようにしたいのです。 その点に関してはそうだと思います。 >それからですね、私は自分が「精神的に疑わしい」と言われたことを怒っているのではなく、自分の主観で自分の意に添わない人をして「精神的に疑わしい」とするその軽率さに怒っているのです。前だってそうです。吉見教授を「大笑い」して何が楽しいのか?感じたことをそのまま述べればいいってもんではないでしょう?私だって人の事言えないかも知れませんが、もう少し選んだ文章をおかきになられては如何ですか? 謝罪を求められたので、そう解釈しましたが、そういう事でないというのなら撤回要求のみでよいのではと思いますが。 >残念ながら、悟のぱぱさんのようにお考えになる方を見たことはありません。 その方々は、論理学と歴史考察を同一視しているってことですか。それでは、結論などなにも出ないでしょうに。決して、裁判と歴史考察を私は同一視しているわけではないですが、あえて言うなら、論理学よりは裁判の方が近いんじゃないかなと思っただけです。 >もちろん憶測です。憶測としてなんですけど、 となり、 >それだけです。何にせよ確証はないですね。その点は理解しております。同意をいただく必要はありませんが、そういう考えがあることも含みおきください。 で、こっちは、「はあ、含みおきます」ていう言葉で終了になります。 >時に判断に主観を用い、時に証拠を求める。こういうのをダブルスタンダードと言うのではないですか?これがイデオロギーを排除した自由主義史観ですか? 私の姿勢は一貫しておりまして、証拠が一番重要、もし、それがない場合は、傍証から論理的飛躍がないよう注意しながら最善のものを探していく。それを主観と言われたら仕方ないですけどね。 >そうです。主観の部分は考慮されなくて結構です。きっぱりいってしまえば現時点で吉田証言は「うそ」です。済州島調査はそれに対する証拠であると思います。心情的には納得いかないけど、主観の問題であるので却下されても問題はありません。新しい資料を待ちたいところです。 吉田証言も主観による済州島調査に対する疑惑をずーっと引っ張ってこられて(何度やりとりしたことか!)、やっと主観を排したら「うそ」とおっしゃいました。これほどまでに主観を重要視してたのはあなたでしょうに。 こういう論陣を張っているあなたに私の姿勢がダブルスタンダードと言われるとは思いませんでした。 >どうも私は悟のぱぱさんの主観だけで資料の取捨選択をしているようにも見えるのです。 それはこっちの台詞ですが。主観による済州島の調査に対する疑惑だけで、ここまで吉田証言を生かして来たのですから。 >ご自分の判断が一般的であると言うことについて、何の根拠も無しに信じているとしか思えません。誤解でありましたらお詫びしますが、そうでないなら悟のぱぱさんの自明のラインについてお教えください。一般的と言うのがどのような範囲にあるのか分かりません。 なんども言ってます。お読みくださってないのですか?私が持ち出した「一般的で自明なライン」ってのは存在の証明されない「強姦所」で「年齢入り強姦集計表」を作ることが出来る人などどこの国にもいませんって事だけ。もう繰り返しませんので、理解するなり否定するなりお好きなようにしてください。ところであなたはこうおっしゃいました。 >こんな人間はいないだろうなんてのがそもそも思い込みです。 今回あなたがおっしゃったようにその人が異常な犯罪者(常軌を逸した犯罪を犯す人はそう呼ばれますね)なら話は別ですが、それならばなおのこと、その供述は信用に足るものとはいえないような気がします。もっとも供述者を異常であるとするあなたのお説こそ「大笑い」どころではなく、その人に対する誹謗だと思いますけども。その辺はよく考えてお書きくださいね。 >>例えば、人道的見地から言えば、レイプされた女性が他の収容された仲間から変な目で見られるのを防いであげようしたという発想もありですよね。割と日本的な発想でしょ? よく読んでくださいね。同じ事なんども書いてることがありますので。 >>吉見教授は、「孤立」させたということで、「戦後」国際問題が発覚しないようにしたと推測なさったわけですね。これは無意味です。だって、戦後、解放されたら誰とでも何でもお話出来るじゃないですか。事実、表沙汰になったわけでしょう?孤立して収容したところで戦後の被害者の口をふさぐことは出来ませんよ。孤立して収容することが「戦後」被害者の口を塞ぐためには何の役にも立たないというのは自明です。 >>これでどうでしょうか? >私は自明は証拠ではないとしているはずですが。そう考えられますとするのならまだ認められますが、自明であるとするのはただの思い込みと言うものでしょう。私には自明ではありません。憶測と自明をごっちゃにしてはいけません。だから、そういう判定は危険だと申し上げているのです。 違いますって!憶測に憶測で答えたっていうから、最後の一文はいらないって外しただけ。 >国際法を尊守したと言えるのですか?私はそう思えなかったので。私は国際法の存在は「知って」いたが、「履行」はしなかった例と映りました。ですので、この例をして慰安所の閉鎖は善意に解釈しても「人道的見地」であったのではないかとしました。 私の論旨は、人道的見地であるということと国際法遵守というのはイコールではないのでは?ってこと。 >例えば軍命令の明確な書証が別に見つかれば、慰安婦の方の証言を検証するまでも無く事実は確定すると思いますが。 え、違いますよ。この場合、「慰安婦証言は検証の結果、事実だった」となります。だって、検証のために書証を探してるんでしょうに。 >>これは、心理学的にいろいろ説明できるもののようですよ。 >この点についてもどのような議論があるのかを知りたいです。是非お教えください。私は知りませんので。 偽りの記憶っていうものです。http://www.nikkei.co.jp/pub/science/page/honsi/9712/memory.htmlからの引用です。 -------------------------------------------------------------------------------- たとえば,そのことをイメージするだけでも,実際に体験したかのように感じるようになってしまう。容疑者の尋問をする捜査官や目撃者から証言を得ようとする人,セラピストは,このことをよく知っておかないとならないだろう。(本文より) 容疑者の尋問をするのに何年も掛けた場合、容疑者にかなり確固たる偽りの記憶が植え付けられるだろうことは、この事例から明らかになりそうな気がします。 >>え?これは、朝生での議論が、「ゴー宣」に出ていたもので、あなたもそれを見たとおっしゃいましたよね。 >すいません、私はぎすぎすした議論は嫌いですので、朝生は見ていません。そう申したはずでしたが。
>「ゴー宣」はあまり信用していません。資料のもちいかたが作為的なので。 どのように、ゴー宣は資料のもちいかたが作為的なのでしょうか?例示してください。 では |
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