脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/04/28(14:28) from 130.158.104.180
作成者 :あれく(QYZ04726@niftyserve.or.jp)
Re: 悟のぱぱさんへ
こんにちわ、悟のぱぱさん。あれくです。


>これは、「不良分子」を取り締まるためのものである規定が効力を発揮していなかったことを意味します。あなたは従軍慰安婦の強制連行に特化した話とおっしゃりたいのかもしれませんが、それに限った問題ではないのです。いかがわしい人間を規定のみで取り締まることが如何に難しいかを如実に物語っています。むしろ、そうした大陸に渡らんとする「不良分子」を取り締まろうとした当局の姿勢こそが評価に値しないでしょうか?

この例がいつのものかにによると思います。今確かめますと「不良分子の…」は1937年8月に出されています。やはりそういう状態があって、制定されたと言うことは想像が出来ます。で今気がついたのですが先の判決の例はやはり1937年なのでぎりぎりか、もしくはアウトで私の論拠はそれこそ崩れるかもしれませんが一応申し添えておきます。


>という発言は、最初のあなた自身の反論を否定していることになりませんか?知ったことではないのならば、最初からそのような指摘をする事はおかしいのでは?

悟さんが、どう思おうとそれは良いけど、それを安易に口に出さない方が良いとしたまでです。悟さんの主観を否定する意味は込められておりません。あくまでおせっかいです。余計でした。


>全て「正論」の該当バックナンバーに記載されていると彼が書いているわけですから、具体的資料はそれを見ろという事で、私もそれを手にいれようと思っているということですが、なにか問題がありますか?戦友に反論されてウソが暴かれた中帰連の方の話は私も正論平成9年9月号で実際に読みました。

これからチェックしてみます。


>おっと、これは異な事を承ります。私が過信しており、あなたが過信していないという線引きと、判断力は最後は必要という最後の部分とはどういう基準なのでしょうか?私には「基準」をお聞きになりましたけど。

一定の主観による判断を、別の論拠に持っていくかいかいかないかの違いです。例えば吉田証言では「疑わしい」と思いましたが、それを持って断定することはしません。証拠をそろえて「最後に」判断すると言う意味です。


>まず、一点。「兵士もいます」、というのは無意味です。兵士を戦闘で殺してもそれは虐殺には数えられません。あたりまえの事です。それから、どうして、民衆が南京陥落前に南京城に逃げ込んでくるのでしょうか?しかも、20万という民衆(南京人口と同数!)が。この根拠はかなり曖昧と言わざるを得ません。根拠を明示してください。「南京事件」は手元にないんで。
>南京安全区国際委員会の資料では、12月17〜27日までの人数を20万としています。「南京事件」が正しければ、なんと、市民だけでも、20万の人間を12月13日の占領から4日間の間に虐殺した計算になります。可能でしょうか?
>そして、その後、南京の人口は増えています。1月14日には25万です。どうして、20万の人間を虐殺した軍隊のいる場所へ民衆があつまり、なおかつ、それ以上は殺されなかったのでしょうか?
>それにしても良くできた数字です。40万人の民衆と15万の軍、これをちょうど30万「虐殺」すると、25万という1月時の南京の人口になります。では、どうして30万説が崩壊したのでしょうか?(もう少し、はっきりした論>拠をもって反論してください)

まず、兵士は全ての兵士が最後まで戦闘を行なったわけではありません。投降兵・捕虜が多くいたことは分かっております。捕虜は当時日本が批准していた「ハーグ条約23条」により、害敵行為の禁止として「兵器を捨てまたは自衛の手段尽きて降をこえる敵を殺傷すること」とありますので、彼らの処刑が正当な軍事裁判にのっとって行なわれたものでない限り、これを虐殺に数えることは妥当だと思われます。戦闘行為については数に入れません。それから民衆が逃げ込んだわけは容易に想像できます。南京城が落ちるとは思っていなかったのでしょう。それから南京の人口と言う場合今手元に南京安全区国際委員会の資料が無いのですが、一般に「南京市の人口」は城内だけでなく、その周辺の人口も含まれますし、また虐殺被害者の対象として数えられると思います。11月23日の南京市政府の書簡には「現在の人口は約50万である。更に難民が20万見込まれる」と書かれています。彼らの一部は逃げまた、外(南京市外)から逃げ込んだ数も含めて40万人から50万人としています。兵士の方はかなり明確な論拠があるのですが、人口の場合は極めて資料が少ないと言わざるを得ません。ただ、12月下旬の人口が20万人と言うのは少なすぎるか、南京城内の数値ではないでしょうか。また、再び人口が増えたという事はまず、治安が回復してきたこと、それから、他にいくところの無かった難民が戻ってきたことが考えられます。実際のところ南京陥落後の「南京市(南京城とその周辺)」の人口がどれだけであったのかは分かりません(私には今のところ)。ただ、30万人虐殺が不可能であるとする論拠は、やはり、人口が特定しにくく、虐殺は人口の引き算でなく実際の虐殺資料の様子等から数えられるべきで、現在その方面からの研究が進んでいるそうです。これは受け売りなんですが現在の段階においても数万から二十万程度と非常に幅広い数が示唆されていまして一概には言えない状況なのだそうです。


>東京裁判の検察側の文書「南京地方法院検察処敵人罪行調査報告」というのは判決文ではありません。検察側の調査報告です。これに30万という虐殺者数が記されています。なんかごっちゃになっているのはあなたの方で、検察側の調査報告と、判決文とを混同しています。ちなみに、なんと驚くべき事に、「南京暴虐事件」に対する判決としては、20万という死者数を提示し、責任者である松井石根司令官に対する判決では、10万以上の死者数となっています。足して30万にしたわけでもありますまいに。

この点も私のあいまいな点があったことは認めます。了解しました。謝罪して撤回します。


>では、東京裁判において、証言に登場した、その証拠写真、或いは活動写真が、検察側証拠として、提出されていないのでしょうか?これは決定的な証拠となるはずですが?(それにしても、リアルタイムの虐殺現場で活動写真をとっているというのは報道カメラマンでもなかなか難しいでしょうね。)

これについては良く分かりません。ただ、マギー氏は証言で「そういう写真および活動写真を撮ったのであります。それによりますと…」としていますので、提出したのかもしれません。ただ、これは余談ですが、写真と言うのは基本的にいつ取られたのか、どこで取られたのか判断するのが難しいらしく直接証拠になることは難しいらしいです。マギー氏のフィルムと言うのは以前ニュースで発見されたとか無かったとか聞きましたが、確認していないので、言及は控えさせていただきます。


>もう一度申し上げますが、この点は謝罪と撤回を要求します。もちろん、謝罪は私に対してではなく、この掲示板で議論を見ているみなさん全員に対して行ってください。(あのまま、私が反論をしなかったらどうなったでしょう?真実を知らない人は、時間軸を前後にしたまま、マギー神父が証言したと思ってしまったでしょうね)

分かりました。本意ではありませんでしたがが、そのように受け止められると言うことで、その点については謝罪致したいと思います。


それから、会議室ですが、私はniftyの会議室に出入り(発言はしていないのですが)しています。インターネット上の会議室で個人的に好きなものは見たことはありません。歴史論争は大抵泥沼化しています。


ではでは!


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