脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/04/30(23:20) from 202.211.65.186
作成者 :悟のぱぱ(ymaeda@ps.inforyoma.or.jp)
Re: あれくさんへ。
あれくさん、こんにちは。

>>で、結論的には、もしあの文が吉見教授の手になるもの
>>ならば、あれくさんも、吉見教授が日本に対して悪意がある、と思いませんか?

>私は思いません。私はきちんとインタビューの内容やその時の状況みたいなものが含まれて生まれたと思っています。それが省略されてああいう形になったものと思っています。どの道、短いインタビュー記事だけでは、そこまで判定することは不可能だと思います。

ん?

>もし本当にそのままをワザと述べたとするなら、確かに「悪意」でしょうね。

とおっしゃっていたはずですが?確認の意味でお伺いしたんですけど?

>ところで小林氏の件に関してもそうですが、私はこれ以上他人の作為について言及は止めることにします。考えてみれば、一個人が悪意がある、無いなどと言うことを判断する事は記事等から判断し主観に頼っているだけですから建設的でないですしね。本人の意志を確認できない以上、結局「憶測のぶつけ合い」になりますので。私も話を振っておいて申し訳ないのですが、不毛論争になりそうなので、止めておきます。ですので小林氏の作為の件に関しましては全て撤回したいと思います。まことに軽率なことをしたと思っております。申し訳ありませんでした。

そうおっしゃっていただければこちらとしてもこれ以上本論からはずれる南京論争を続ける必然性は感じませんので、南京問題はこれを以て終了させていただきます。

>また後述されています通州事件については名前と簡単な内容は知っていましたが具体的には良く知らないのでこれも言及は控えます。

私の文を読んでどのように感じたかだけという感想が聞きたかったんですけどね。言い逃れしようもない明らかな資料操作ですから。岩波を批判したくないのでしょうか。あなたのいやがる作為的な資料の用い方をばりばりしている出版社ですが。これでは岩波を批判する代わりに作為的な資料の用い方を批判することをお止めになったと勘ぐってしまいますよ。
作為的な資料の用い方というものは確かに責められるべきことです。その点を撤回する必要はないですよ。もっと強く主張なさってもよいと思います。私も作為的な資料の用い方というものは許せません。ただし、その矛先は岩波に向かってますが。
いずれにしても、これほど重大な事件を簡単な内容しかしらない人や、全く知らない人が殆どいう時点で、彼ら(無論、岩波だけではないですが)の資料操作は功を奏していますね。

>撤回義務云々と言う話は、イデオロギー上の問題ですので言及を控えます。

なんでかな?ですから、韓国の公式見解としての強制連行の証拠としての吉田証言が崩壊したわけですから、それを修正するのは当たり前ではないですか?どうしてそれがイデオロギーなのでしょうか?それは、それを流布させた人間にその責任があるのは当たり前のことでしょう。
私が、もし上杉さんの立場として、吉田証言がウソだという結論に達したら、
「今まで、コレを論拠にしていたんですけど、間違いでした。韓国のみなさんも、この吉田証言は公式見解から外してください。どうも申し訳ありませんでした」
と言います。確実に。それが責任ってものです。
それともなんですか?イデオロギー的に、その撤回は謝罪派にとって不都合だから黙っていよう、ってことでしょうか?だとしたら、何をかいわんやですが。

さて、南京事件問題の最後に、あなたが反論として引用した「南京事件」ですが、内容的にも素人である私が十分つっこめるという点はさておいても、(深くは言及しませんが、例えば、彼の南京の中国軍15万人説にはかなりの疑問が投げかけられているそうですよ。)実はとんでもない間違いを犯しています。
産経新聞によると、同書に「日本兵に拉致される江南地方の中国人女性たち」というキャプションの付いた写真が出ていますが、、実は、朝日のカメラマンが昭和12年に撮影し、アサヒグラフなどに掲載されたもので、元の鮮明な写真を見ると、少年や、女性がニコニコ笑っているとのこと(拉致されてニコニコはせんわな、普通)。結局日本兵に護衛されて農作業から帰る風景だったというお粗末なもの。出典は中国の「日寇暴行実録」という書物らしいですが、要するに笠原十九司氏はろくに史料の検討などせずにのせたとしか思えません。
結局、わざとではなくとも、その程度の史料の検討、用い方しか出来ない笠原十九司氏は果たして学者として信用できるでしょうか?
そして、彼のような人間の手によって、新しい犯罪は捏造されるのです。済南事件の日本人の被害者が南京事件の中国人被害者になったり、護衛されてニコニコ帰る中国人が、拉致される中国人になったりするのは、結局、中国側の史料を盲信する、学者としての資格のない人間が如何に多いかを物語っています。(なんと言っても中国側は今でも三十万人説を唱えているのですから!)
あれくさんもおっしゃる通り、まず、当たり前のことでも疑ってかかる。これは確かに重要な事です。そして、この「南京事件」も、それに当てはまります。忠告させていただきますが、疑ってかかる方向も一方にのみ向いていたら全く盲信と同じことですよ。

では。


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