脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室 |
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1998/05/28(23:37) from Anonymous Host |
作成者 : 秋月 康夫(AKIZUKI@chollian.net) |
Re: 秋月さんへ。遅くなってすみません。 |
悟のぱぱさん、こんにちは。 最初に、 >五つの論点についてあなたとお話をしましたが、書き方、立場などの相違というものが文章を理解する際に如何に大きな影響を与えるかを痛感しました。 と、おっしゃっていますが、これをもう一歩進めて考えて、書き方、立場などの相違のある文章を読むとき、それを書いた人の思いをくみとるのはむずかしいことだというところまでわかっていただけると幸いです。たとえば、わたしに近い立場の人で、わたしの知る人のなかで、「日本」という国(ちょっとあいまいな概念ですが)に対する悪意とか、特定の人物に対する敵意にうながされて発言していると思える人は皆無です。なぜそう言えるかと言えば、その人たちを個人的に知っているからです。だから、知らない人で、文章だけから判断すると、「敵」を罵倒するのが趣味としか思えないような方もときおりみかけるというのも事実ですが、そういう、たまに見かけるタイプの人でも、その人の怒りの背景になっている事実をしれば、「なるほどな」と納得できる場合もないわけではありません。
1.虚報事件は、自由主義史観を貶める意図があったのか 今井恭平さんの文章は、引用部分にある「私たち」の立場表明なのだと思います。それに賛同するかどうかということですが、少なくともこの「私たち」のなかにわたしは入っていないということを、はっきりさせておいてください。実際、この文章はわたしが読む前に発表されているのですから。その上でですが、わたしは、この「私たち」が指していると思われる“「憂楽帳」の虚報を考える会”の毎日新聞への申し入れには賛同しました。その「申し入れ」には、今井恭平さんのアピールとは別の「申し入れ」文があるので、それを読んで判断したのです。 で、わたしも、たとえば『週刊新潮』については身近にひどい書かれ方をされた人がいたりして、そうでなくても、たまに読むと気分が悪くなるような記事があまりに多いので、今井さんと同じような印象を持っていると言えるかもしれません。ただ、もし、それと逆の、いい印象を持っているような人と議論していこうとするのなら、あのような決めつけを含む文を書かないでしょう。少なくとも、自分がそのように感じた根拠ぐらいはないと、反対の側の人とは議論はできないだとうとは思います。
>完全に私の主張を誤解していると私は思いましたのでご説明したのです。 これが、悟のぱぱさんの主張のすべてだったのですか? それなら、毎日新聞を批判する理由にはならないでしょう。それなら、毎日新聞も、最初からあなたの主張は理解できていて、あのように書いているのだと思いますよ。わたしはそれをずっと説明してきたつもりだったんですけど。
悟のぱぱさんは、次のように説明されました。 >結論への批判は「読みとれる事実以上に日本を糾弾しようとしている」という点です。「事実以上に相手を悪く言う」のは、悪意があるからではないですか? あの短いコメントに「糾弾しようとしている」とか、「相手」を「悪く言う」とか、いうことを読みとるのは、いままでの悟のぱぱさんのあげた多くの論拠を重ね合わせてもとうてい無理です。悟のぱぱさんのいい方では「憶測」ということになりますが、自分の見解を言っただけで、「糾弾しようとしている」ということになるのか。そもそも吉見氏は日本人だと思うのだけれども、「相手」を「悪く言う」というよりは、自分に謙虚であろうとしているだけだとは、思えないのですか。だから、日本軍の疑惑に対しては、日本人として解明していかなければならないとコメントしたのだとは思えませんか? それも一つの可能性としてですが。 悟のぱぱさんの「悪意」の定義では、まだはっきりしていないことについて、専門家が既知のことがらを重ね合わせてコメントして、それがだれかにとって不利なことになれば、すべてその「だれか」への「悪意」のしわざということになってしまいます。
>私の主張は、発覚しなければ裁けない、という一点ですから。 ですけど、「慰安婦」の多くは、自分の意志で来たのではないと訴えたと思いますよ。日本人の証言もあるし。で、もちろん、それでも解放されなかった人が現在、訴えでているわけですね。
> それでは、小林よしのり氏の返事とかみ合いませんよ。それでは小林よしのり氏はどう答えたのですか? てもとにテープがないので、正確を期すために回答はさけます。上の部分も、もしかして、前後が違ったりしていたら小林氏にも迷惑をかけますので。ああいう討論では、相互の発言や司会のコントロールで話題が急に変えられたりするものですから、それ以上のやりとりがなかったかもしれません。だとしても小林氏が答えられなかったからではないので、念のため。 5.坂竜飛騰さんの主張に対しての評価。 >自分の意見とおっしゃいますが、萩原さんがご自分の意見を述べていらっしゃったでしょうか?お探し下さい。彼は、取材結果とご自分の体験談をただ、書き連ねただけですよ。自由主義史観の理論に対する批判、反論、そういったものは一切ありませんでした。 なら、なおさらのこと、素材としてうけとっておけばいいと思います。一方に偏った素材だとしても。 >いいえ。それだけではありません。こういう対立する主張がある場合、情報源が偏ることも情報操作です。 >そもそも、取材した全員が自由主義史観に対して「強硬な」反対意見を述べているという時点で、情報源が偏っているのではないかという疑問に無自覚だとしたら、その時点で「?」です。 それをもって、ほとんどすべての学者の意見だと思わせるような部分があればそうでしょう。この方は、藤岡信勝氏にも取材しようとしていたようですから、「無自覚」ということはないだろうと思いますけど。わたしは、この方がその後、取材を断った藤岡氏に近い立場の学者にも取材しようとするつもりだったのかどうか、そのへんのことに少し興味を持っていましたが、あれから書き込みがないので、しるよしがありません。 くりかえしますが、坂竜飛騰さんのご意見に対しては、わたしが答えてもしかたがないことだと思っています。 |
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