脱ゴーマニズム宣言裁判を楽しむ会議室
1998/05/30(18:46) from Anonymous Host
作成者 : 北の狼(tngc@po2.nsknet.or.jp)
“漫画に洗脳”批判:番外編
北の狼です。

代理とはいえ、上杉氏から投稿があったようですので(No298,代理投稿:上杉聰氏にかわって:Re: 初投稿)、
感想を述べさせていただきたい。

“韓国の金大中政権によるいっそうの民主化の結果およびインドネシア・スハルト政権の崩壊がもたらす「慰安婦」問題のゆくえ”などと、今だに民主化と慰安婦問題の関連性にこだわっていらっしゃるようです。

これは、以前の投稿で完全に論駁しておいたのですが、上杉氏は御多忙で御覧になっておられないのであろうか?

私は、一般の高校生でも理解できるように平易な文章で書いてきたつもりなのだが、もしかしたら、それでも氏の理解能力の範囲を若干超えていたのかもしれません。
ここは、老婆心ながらもう少し分かりやすく説明してさしあげることとします。

では、以下の文章を見ていただきたい。

「ソクラテスは、禿げであった」
「ソクラテスは、死刑になった」
「従って、禿げた人は死刑になるものである」

こんな論法がインチキであるのは、論を待たないであろう。

もう一つ例をあげよう。

「X氏は、大学の講師である」
「X氏は、デマゴーマである」
「従って、大学の講師という人間はデマゴーマである」

こんなことを言おうものなら、全国の大学講師から
「俺を、あんな奴と一緒にするな」と、袋叩きにあうであろう。

では、上杉氏の所論をみてみよう。

「韓国では、民主化が進んだ」
「韓国では、慰安婦問題が惹起された」
「従って、民主化が進んだ国は慰安婦問題が惹起される」

上の二例と上杉氏の所論を比べてみていただきたい。
上杉氏の所説は、この程度の薄弱な論理でしか成り立たないのである。

そして、そもそも韓国での第一仮説が(単純な事実誤認を脇に置いても)成り立たないこと、他の国(フィリピン、中国、北朝鮮)による検証には全く耐えられないことは『「民主化」と「慰安婦問題」(1)、(2)』で誰にも分かるように論証しておいた。

今度、“韓国の金大中政権によるいっそうの民主化の結果およびインドネシア・スハルト政権の崩壊がもたらす「慰安婦」問題のゆくえ”なるものを、お書きになるのなら、もう少し上等の論理を用意なされるよう御忠告申し上げておく。


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