> 僕の投稿に丁寧なお返事わざわざありがとうございました。そうですね、日本の国の中だけの裁判と、国際的な賠償問題を一緒にしたのはいけないことでした。

こちらこそ、始めのうちは失礼な表現が有りました事を、ここにお詫び致します。

> このパソコンを貸してくれてる友達が、丁度上杉先生の本のことを描いてある「ゴーマニズム宣言」が載っている雑誌を探してきてくれたので、読んでみました。
>（やっぱり絵があるとわかりやすくて、僕などはとても助かります。）
>でも、どうしてもよくわからなくて、友達にも何度も聞いてしまい、「何度説明したらわかるんだ！」といわれてしまったことがありました。
>この、「広義の強制」というのはなんですか？

「広義の強制」を説明するためには、これと並行して論じられる、「狭義」も説明しなければなりません。当初従軍慰安婦問題は、「旧日本軍による人さらいもどきの強制連行があった。」とする、センセ−ショナルな発言により、政治的な問題にまで発展しました。軍や国家によって、朝鮮半島の婦女子を「強制連行」したと発言した者がおります。吉田清治という人でした。当然日本でも韓国でも騒然となりました。何しろ「誘拐まがい」を国家で行ったというのですから。しかし、この人の言った事、酷い事に殆どが「虚構」でした。ここに居る人は結構しぶといみたいですが、９９．９％まで「ウソ」といわれております。この、「国家・軍」が直接関与したと言われるのが、「狭義」つまり狭い意味での「強制連行」といわれるものです。そして、連行に関与したのは「軍・国家」ではなく、業者であり（当然日本にも韓国にもいたでしょう。）、多くの被害者は、親に売られたり「業者」に騙されたりと言った事が、解ってきました。ちなみに、在日にして、辛口評論家で知られる「池東旭」氏は、「掘り下げてみれば、韓国人でも戦々恐々としているのが居るはずだ！何しろ業者の多くは韓国人だった。ある意味一番事実を恐れているはずだ。」といった話を聞いた事があります。かなり冷静なご意見だと思いますが、如何でしょうか。
次に「広義」ですが、読んで字のごとく「広い意味」です。要素を見てみましょう。
「家が貧しく、子供を売らざるを得なければ、（貧困原因として）当時統治していた日本国が悪いのだから、売られて慰安婦にされた子供については、日本国政府の責任だ。」
「病院で看護婦のような仕事だ。と騙して連れ去ってくる。（と言っても、やったのは業者）」
「軍がそれなりに便宜を図って慰安所を運営させたのだから、少なくとも日本国や軍の意志が働いているのだ（だから、国家の強制）」
まあ、私も議論慣れしていないので、他の人の投稿も待ちますが、要するに先の「吉田」理論が虚構と解ったために恥じかいた人達が、なんとか「国家」の犯罪にしたい為に、「貧しいのは国のせい。」だとか「騙したのは業者でも、運営は軍の管理（戦場なら当たり前なんですけどね）の元にあったのだから、間接的に国が関与。」とか、冷静に読めば随分ベラボ−な理屈を持ち出して、「国家が（間接的だろうと直接的だろうと）強制連行した！」なんて強弁しているのです。「強制連行」とは言い切れないので、言葉に正当性を持たせようと、苦し紛れに考えたのが「広義の強制連行」だったのです。本来、とても「強制連行」とは言えないのに、なんとか強制連行にしたかったのでしょう。「（国家が）そのように仕向けたのだ。そうせざるを得ないようにしたのだ！」とのたまうのですから、呆れて物が言えません。

>僕が自分の国で学校や本やテレビで習ったのは、「日本の軍隊が若い韓人女性を何十万人も無理矢理戦場へ連れていって、ひどく辱めたと」いうことでした。
>この漫画に描いてあることは、ずいぶん違います。

現在の所、国家や軍が直接連行に関わったという証拠は、何一つ出ていないと言えます。証言者も多くは、「親に売られた（多くは前借金をするためだそうです。日本にも、マグロはえ縄漁船などが有名です。お金欲しくば、乗る前にくれます。ただし大変ですが。）」が真相だそうです。

>貧しい女性達がお金が欲しいから売春婦になって、その相手がたまたま日本の兵隊だった、というような描き方ですよね。でも、ただ売春している女性なら、今でも世界中にいるでしょう？

正確には、彼女たちも借金・騙された・（一部の業者にはあったかもしれない）強制連行等の被害者でしょう。一部には「お金欲しさ」で、自ら進んでなった人もいるでしょう。しかし、多くは「自らの意志に反して」だったのでしょう。心に深い傷を負ったのでしょうね。そういった心情まで無視するわけには行きません。民間基金というのは、日本国民の「精一杯」の気持ちの顕れです。しかし、国家は決して強制連行には関与しておりません。「国家ぐるみの犯罪行為」とまで言われているのですから、黙って見過ごせない状況になってしまいました。「国家賠償せよ！」という、筋の通らない要求には、日本人として阻止する義務があります。これは、単に「ゼニ金論」では済まんのです。払えば「国家ぐるみの犯罪行為である。」と認める事になるのです。

>なんでこんなに変なことが描いてあるんですか？
>勿論、漫画家の言うことよりも、偉い学者の上杉先生達を信じるつもりですけど、こんなにはっきりと描かれていると、やっぱりとても迷います。
>一体、どちらが本当なのですか？

様々な人達がいて、多くの研究が行われ、インタ−ネットでも、出版でも多くの情報が出てきます。「国家による（広義の）強制連行の被害者に救済を！」勿論、論じる自由がこの国には有りますし、私も一つの意見として尊重します。そう思う心は自由なのです。しかし、現在は大変な論戦過程です。その上、裁判まで起こされております。こうなれば、一人の名誉を重んずる国民としては、黙って見ているわけには行かなくなりました。矛盾点や不明点については、容赦の無い論戦が繰り広げられるでしょう。一人の人間として取る態度とは、「どちらの言い分が正しいのだろう。」これを、自己で判断するより他は無いでしょう。私も始めは「白紙」でした。インタ−ネットと、書物から「日本国・軍における、奴隷狩り的強制連行」など、無かったと思うようになったのです。それでも、９８％位の確信度でしょうか。まだ完全では有りません。でも、当たり前です。先程も言いましたように、まだ「論戦中」なのですから・・・。

>　僕は、小さいときは日本を好きでした。おじいさんは、子供の頃に日本の兵隊はお菓子や果物をくれたり、日本の歌を教えてくれたりして、日本人がとても好きだったそうです。僕もその話を何度も聞いて、日本にいる親戚のところに何度も遊びにきたりして、近所の日本人も親切にしてくれて、日本語もその頃よく習っていました。
>でも、帰国して日本の話をしようとしても、親戚の人達はあまり日本の話はしてくれなかったです。
>　小学校４年生か５年生の頃、テレビや新聞を見て、やっとその理由がわかりました。
>あんなことがあったなら、日本のことなんか話したくないのは当たり前だと思いました。
>　それから、僕もなんだか日本が嫌になって、日本に来るのも、おじいさんの話も好きでなくなりました。
>　でも高校生になって、先生に交換留学生の話をされて、やっぱりちゃんと日本人の認識とか気持ちを確かめないと良くないと思って、もう１度日本に来ることにしました。

韓国・日本共通の問題ともいえるのが、「マスコミ」の報道姿勢だと思います。彼らは、決して日韓友好を望んでおりません。誤解・曲解・風説・虚報、多くはマスコミから発せられております。ですから、韓国も日本も冷静になる必要があります。マスコミは、必ずしも真実を伝えるとは限らないのです。

>　僕は、日本を好きでいたいです。あと５年位したら、僕も兵役につきます。その時、日本と戦争なんてことになってたら、とても困ります。僕は、日本人を殺したくありません。北韓の金正日の兵隊より殺せません。

涙がでるような言葉ですね。ありがとうございます。「北」が再び軍事境界線を突破するような事になったら、私も持てる限りの援助をする事を、お約束します。微力では有りますが、平和統一にも、日本国民の一人として、協力を惜しまない所存です。
余談ですが、今韓国の味方風に行動されている人達も、多くは「北朝鮮」こそ「地上の楽園」なんて喧伝していた勢力の、なれの果てだったりしているのです。また、当時は酷く「反韓」だったり・・・。日本について勉強されるなら、日本人の１タイプとして「進歩的文化人」というのがおりますから、是非研究して見てください。実に無責任な連中であると、感心（笑）するでしょう。

>　どうか日本の皆さん、僕を日本を好きでいさせて下さい。
>そして、上杉先生でも、他の人でもいいです。本当に日帝の軍隊が、政府の命令で韓国女性を強制連行したのか、それともただ、日本兵を相手の売春だったのか、どちらが事実だったのか、わかりやすく説明して下さい。
> よろしくお願いします。

私なりの結論ですが、「ただ、日本兵相手の売春」ではありません。少なくとも騙されたり、中には「誘拐」された人も居るでしょう。自らの意志に反して、「売春婦」となった人もいるでしょう。ですから、「拭い去れない過去」から来る劣等感にさいなまれ、「日本国」を憎む人が出てくるのは、当然だと思うのです。少なくとも、相手は「日本軍の兵士」なのですから。何らかの手段で、彼女らの心のキズを、金銭ででも「償う」べきであると考えます。しかし、「国家の犯罪」ともなれば、俄然話が違ってきます。国家ぐるみで「性の奴隷」を持った国ともなれば、我国は国際社会で大変な信用を失うのです。そして、事実性ともなれば、極めて薄いのです。これからも、真実探求の作業は、続くでしょう。

>きっとまた読みにくい文章だったでしょうけど、読んでくれてありがとうございます。

とんでもないです。韓国の方の日本語力には、私も感服致します。日本ももっと、韓国の事を知る努力をしないといけませんね。そのためにも、せめて韓国語を教えてくれる場所が増えると良いのですが・・。

最後に、私にも韓国人の友人が結構おります。たまには論争もしました。在日も含めれば、相当数でしょう。彼らはまごうこと無き、「友人」です。日韓友好は、我々レベルから、地道に進めるしか無いようです。これからも、お互いに頑張りましょう。日本に居る間に、出来るだけ多くの友人を作って下さい。今はギクシャクしておりますが、これからの両国関係は、「我々の世代」で造りしかないのですから。

意味も無くダラダラと、すいませんでした。それでは。