>化学兵器を含めた旧日本軍の武器弾薬は、
>このとき、その所有権はソ連軍ないし中国軍に移っていたのである。
僕は浜田さん著の意見には反対です。というのは武装解除は別に武器の所有権の移転を伴うものではないと思います。敗戦国の無抵抗の証明である以上の意味を持たないと思います。もし所有権の移転ならちゃんと地下に埋蔵・残置された化学・細菌兵器類のありかを示す文書はソ連に渡されるべきですがソ連からは化学兵器製造法は日本に尋ねても残置兵器のありかを聞くつもりは無いでしょう。
つまりどこの国でも解体処理に困るような兵器について所有権を実行しようとはしないと言うことです。<権利>はいつでも放棄できますから。
>本来、この条約(化学兵器禁止条約)を厳密に解釈すれば、日本には遺棄化学兵器の処理の責任は>ないとはねつけることも可能じゃあ何故、進んで日本は化学兵器の処理を日本の全面的負担の下に行なうと約束して、条約批准をしたのか?それは埋蔵兵器発掘の過程で人体実験(実験体はマルタと呼ばれた)を行なっていた証拠が出てくると新たな補償問題が出てくるから。もし無抵抗な武器を持たない民間人を拉致し人体実験という形で殺してしまったとすると、ヘーグ陸戦規則など当時の国際法における武力紛争法規にも抵触するかもしれないから。何故日本が全額負担でしかも人員まで日本が全部負担してやる!と息巻いているのかというと、そういうことを有耶無耶にしたいからだと思う。
だから日本の立場としては化学兵器処理を中国に任せてしまうほうが国益に反すると思っているはず。
どうでしょうか?じゃないと日本政府が自国人員で処理したいと頑強な理由が説明できません。