Re:ハーグ条約と個人の賠償請求権&道義的責任


投稿番号:12555 (2000/08/29 06:23)
投稿者:則巻おかき(こけ〜こ・こっこ国際法! )
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内容

ヘーグ陸戦規則の解釈はおっしゃるとおりです。国際法は基本的に国家が法主体だし。
 ただ謝罪には道義的な補償・単なるリップサービスの意味での謝罪と、法的な責任を認めた上での賠償・謝罪と二つの意味がある。中国は後者をしろと言っているのでしょう。
 中国側に良いように国際法を解釈すると、<日中共同声明時に明確になっていた日本軍の違法行為についてのみ請求権を放棄しているのであって、それ以降遺棄化学兵器の掘削に基づいて露見した事実は『事情変更の原則』によって日中共同声明には拘束を受けないことになる。>
とも一応は主張できるでしょうが。日中関係上難しいでしょうね。でも法的責任がないことと事実を有耶無耶にすることは違うでしょうね。防衛庁などに眠っているという細菌戦の事実を示す文書僕としては見たいけど。

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