>サンドウォッチさん
もちろん、『動物が血を抜かれてミイラのようになった』は確かに馬でも30〜40パーセント血を抜いても昏睡→死亡はしますがミイラのように、骨と皮だけにはならないのは前テレビでやってました。全く731とは関係のない番組で。
>「マルタの人格や経歴はもとより、その年齢さえどうでもよかった。」
>とあるが、もし実験を行うならば「年齢」や「経歴(病歴)」は重大なファクターだと思う。
医学者としての立場はそうでしょうね。でもここで森村氏が述べているのは、誰を731にマルタとして送り込むかについての判断基準が容赦がなかった、と言う国語的な意味なのだけでは?また、あなたが証言の強制と言うことに関してはそういうなのはあるでしょうね。
でも私が思うのは良くルポライターや作家の書くドキュメンタリーは証言も金を払って取ったり、甘言を弄したりするのはありますよね。別にだからそれが許されるなんて決して思いません。学者だったらそんな粗い証言の取り方できないでしょうし。でももし、これが史学の学者が悪魔の飽食のような本を書こうと思うと、表現も穏やかにしないといけない。しかも学者は自分の抱えている院生・助手とかに聞き取り調査を手伝わせるにも基本的にその院生・助手も手当てを出すわけじゃないので、電話応対や、海外文献を和訳させるようなデスクワークのがせいぜいです。その点、こういう有名作家が膨大な調査を必要とするとブレーンが沢山いて調査なども円滑にしてくれる。そういう人的なバックボーンも作家のほうが強い。学者だったらこういうパイオニア的な作品を作ることは不可能でしょうね。証言も森村氏のように知名度があり、行動力がある方じゃなければこんなに沢山の方が証言もしないでしょうし。秦氏が30年も研究しているはずの731も森村誠一氏が書いて初めて世に広く知られるようになりましたから。
私も最初に「事実調査が粗いが・・」と悪魔の飽食を引用しましたが、暴露本のようなものは作者だけができる特権だと思います。もし教授が粗い・無理矢理調査をすると教授会などで懲罰を受けたりしますから。