Episode 4
Lisa Klein (profile)
Lisa Klein は,Ruth-Meral の部屋に来る.
[Lisa Klein]: ねえ,Ruth ,兵役はどうする? [Ruth-Meral]: なぜ私にそんな事訊くのよ? [Lisa Klein]: なぜって,私は8200部隊にしようかと思っているのだけど,レーダー手とかもいいかなとか思ったりしてて… [Ruth-Meral]: そういう事は学校の友達とでも相談しなさいよ. [Lisa Klein]: 貴方はどうするのか知りたいの. [Ruth-Meral]: 行かない積もりよ. [Lisa Klein]: 行かないって,volunteer で代替する積もり? [Ruth-Meral]: いいえ.兵役義務には就かないって言っているのよ. [Lisa Klein]: ちょっと待ってよ!それってどういう意味? [Ruth-Meral]: 母親がアラブ人だから民族籍にアラブという文字を入れられるの.いくら今更アラブ人のようにはなれないとか言ったって,わざわざユダヤ人の側につく気にもなれないわ. [Lisa Klein]: 一体どこからそんな話が出てくる訳?正気の沙汰じゃないわ! [Ruth-Meral]: いつもこう.言ったって全然信じやしない. [Lisa Klein]: そんなの通る訳ないわ! [Ruth-Meral]: もしそうだとしたら,通さない役人が馬鹿間抜けなだけよ. [Lisa Klein]: 義務を果たす気がないの? [Ruth-Meral]: ないわ.もともとあったかどうか分からないような義務だけど… [Lisa Klein]: あるに決まっているでしょう?!それに,兵役証明なしにどうやって生きていく訳? [Ruth-Meral]: Paris に戻るわ. [Lisa Klein]: 愛国心なんて全然ないのね. [Ruth-Meral]: ないわ.
Michel Otto Paul von Riemenschneider und von Mihauewicz Hassan dell'Israele Michaels de Schweik は,Yaffo にいる親戚の家を訪れようと空港から降り立つ.
宗教と名前のせいか,アラブ系と認識されず,空港の警備を素通り出来る.
何年かぶりのイスラエル旅行だ.
少し気まぐれに,ぶらぶらと Tel Aviv の町を歩く.Paris にいる時と違い,銃は持てない.注意力だけが頼りだ.父と違い,危害を加えそうな者を即座に見分ける目はそれ程ではない.少し人が良すぎるなと自分でも思っているが…
金髪の綺麗な女の子がいたのでちょっと見とれる.すると,目が合い,彼女が近づいてくる.
フランス語
[Susannah Baruchowicz]:
Bonjour![Michel Michaels de Schweik]: O,bonjour ! 君は? [Susannah Baruchowicz]: 私がどうかした? [Michel Michaels de Schweik]: いや,何も.とても綺麗だから… [Susannah Baruchowicz]: 私は Shoshanah よ.貴方は? [Michel Michaels de Schweik]: 僕は Michel .その名前は,フランス語にすると Susanne って訳だね. [Susannah Baruchowicz]: ええ(目を輝かせる),そうよ.よく知っているわね! [Michel Michaels de Schweik]: ところで,なんでフランス人だと思ったんだい? [Susannah Baruchowicz]: だって,それ,Paris のファッションでしょう? [Michel Michaels de Schweik]: まあ…そうだけど… [Susannah Baruchowicz]: 腹違いの姉が Paris にいるの.
Mariam Michaels は,継娘に誕生日の present を渡す.
[Mariam Michaels]: お帰り,Charlotte ,誕生日おめでとう.プレゼントを用意しておいたわ. [Charlotte d'Adonabour]: いらないわ… [Mariam Michaels]: あら,そう?お前が欲しがっていた Macquintosh なんだけど…返品しないでおくわ. [Charlotte d'Adonabour]: 貴方からは何も貰いたくないわ. [Mariam Michaels]: ねえ,誕生日くらい仲良く過ごさない? [Charlotte d'Adonabour]: 何よ?貴方は papa の事なんか本当は愛してもいない,財産目当てで結婚したくせに…後,伯爵夫人の地位かしら? [Mariam Michaels]: あら,それなら,アラビア湾のどこかの国の王子様にでも取り入る事にするわ.彼らの方がここの何百・何千倍もお金を持っているしね.離婚されても,ここにあるのと同じくらいの財産が貰えるし… [Charlotte d'Adonabour]: そんな問題?! [Mariam Michaels]: 貴方が言い出した事よ,Charlotte .貴方は私が気に食わないから,私を認めたくないだけよ.私がパレスチナ人だからかどうかは知らないけど…素直に認めなさい.
Ruth-Meral (profile)
Paris に発つ前日,Ruth-Meral は,Lisa Klein の訪問を受ける.
[Lisa Klein]: 本当にここから出て行くのね? [Ruth-Meral]: 何度もそう言っているはずよ. [Lisa Klein]: Joseph Raphaelo はただの寄り道? [Ruth-Meral]: 彼は何も言わなかったわ.ここに居続けなければならない理由なんてどこにあるの? [Lisa Klein]: 貴方は皆に裏切り者扱いされてるわよ. [Ruth-Meral]: 裏切る?誰を? [Lisa Klein]: 皆をよ.私や,私の母方の伯父達や叔母,貴方の父方の叔母とか… [Ruth-Meral]: いつ私が貴方達の仲間だったと言うの? [Lisa Klein]: 皆貴方を仲間として迎え入れていたわ.貴方には理解出来ないのかも知れないけど… [Ruth-Meral]: 理解しろですって?無理矢理連れて来ておいて,余所者だから出て行けとか言ったり散々な目に遭わせた奴らがどう私を受け入れたと言うの? [Lisa Klein]: そんな思い出しかないの? [Ruth-Meral]: 他にどんな思い出があると思ったのよ? [Lisa Klein]: ……誕生 party はどうなのよ? [Ruth-Meral]: 何時の話よ? [Lisa Klein]: (絶句)
本筋と関連その他もはっきりしない屑原稿集です.アラブ人の悪魔:Emmanuel d'Israël
Musa Michaels Sheikhi と寝た翌日の昼,Ruth Saulowicz は,大学で知り合ったユダヤ人の友達:Hanah Liebermann に会う.
[Ruth Saulovich]: Shalom,Hanah! [Hanah Liebermann]: Shalom,Ruth!今日の貴方,何か変よ.憂鬱そうな顔をして…何かあったの? [Ruth Saulovich]: あの例のアラブ人の悪魔に会いに行ったの. [Hanah Liebermann]: まあ,あの例の弟を悪の道に走らせたとかいう? [Ruth Saulovich]: ええ,そう,その彼よ.どうしても会わなければならない用事があって… [Hanah Liebermann]: 彼に何かされたの? [Ruth Saulovich]: 彼と…寝たの… [Hanah Liebermann]: まあ…あんなに憎んでいたのに? [Ruth Saulovich]: 彼には抗えないのよ.心を操られて,弄ばれて,思いのままにされてしまうの. [Hanah Liebermann]: 貴方…彼の事が好きなの?弟の人生を台無しにされたのに,彼の事が好きなの? [Ruth Saulovich]: (答えに窮して沈黙…)
I'm Not the Lover
Lisa Klein (profile)
[TV Producer]: 貴方が Lisa の boy friend? [Joseph Raphaelo]: いいえ.ただの友達ですけど? [TV Producer]: Joseph Raphaelo って貴方のことよねえ? [Joseph Raphaelo]: ええ. [TV Producer]: Lisa の boy friend だって聞いていたのだけど? [Joseph Raphaelo]: 誰にです? [TV Producer]: 学校の友達とか皆によ.とてもお似合いの couple だって. [Joseph Raphaelo]: 誤解です. [Lisa Klein]: 私はそんな積もりだったのだけど… [Joseph Raphaelo]: 互いにさえも誤解があったみたいだね,Lisa .ちょっと外してくれません? [TV Producer]: いいわ. [Joseph Raphaelo]: どうして,僕が君の boy friend だって話になるのさ? [Lisa Klein]: 私のことが嫌い? [Joseph Raphaelo]: まさか.君はとても良い子さ.とてもいい友達だよ.でも付き合うなんて問題外だって事はお互い了解済みだと思っていたのだけど? [Lisa Klein]: 私の方こそどうしてそんな話になるのか知りたいわ. [Joseph Raphaelo]: ねえ,だったらなんたって転校してきた初日にわざわざ僕の隣の席に来て,“貴方のことは色々噂で聞いているわ.差別はいけませんとか言われているけど,私はアラブ人とは付き合わない積もりなの.混血児とも.友達にならなってもいいけど.”なんて言うんだい? [Lisa Klein]: 貴方混血なの? [Joseph Raphaelo]: そうさ. [Lisa Klein]: どうして隠すのよ?! [Joseph Raphaelo]: 隠すだって?あんな事言われてどうして知らないなんて思うのさ? [Lisa Klein]: もう口も利きたくないわ! [Joseph Raphaelo]: どうも話は終わりました. [TV Producer]: 貴方は彼女の boy friend じゃない訳ね? [Joseph Raphaelo]: 違います.Boy friend でなきゃいけないのなら,話は終わりなので帰らせてもらいたいのですが? [TV Producer]: そう,終わりよ.ふう…話そのものが流れてしまったわ,Lisa . [Lisa Klein]: [TV Producer]:
Lisa Klein (profile)
[Lisa Klein]: Shalom,Joseph!中に入れてくれる? [Joseph Raphaelo]: ああ…いいよ…一体どうしたんだい? [Lisa Klein]: 最近全然口を利いていなかったわね. [Joseph Raphaelo]: 君が“もう口も利きたくないわ!”って言うからそっとしといた方がいいかと思って… [Lisa Klein]: そうね…御免なさい. [Joseph Raphaelo]: 別に気にしていないよ. [Lisa Klein]: 良かったわ.私…貴方の事が好きなの.たとえ血の半分はアラブ人でも.(kiss しようとする…) [Joseph Raphaelo]: ちょっと待ってくれ! [Lisa Klein]: 何? [Joseph Raphaelo]: 僕には他に付き合っている女の子がいるんだ. [Lisa Klein]: 何ですって? [Ruth-Meral]: 一体誰が来たの… [Lisa Klein]: まあ,Ruth! [Joseph Raphaelo]: 知っているのかい? [Lisa Klein]: 又従妹よ.どうして彼女がここにいる訳? [Ruth-Meral]: 彼と付き合っているの. [Joseph Raphaelo]: 秘密にして欲しいって言ったのは彼女にだったのかい? [Ruth-Meral]: ええ,そう. [Lisa Klein]: 私が彼の事好きなのは知っていたでしょう? [Ruth-Meral]: 全然.知っていたとして貴方になんか遠慮したと思う? [Lisa Klein]: それが親友に対する態度? [Ruth-Meral]: 親友ですって?貴方の事が大嫌いだって何度も言っているはずだわ! [Lisa Klein]: だから私の彼を平気で奪う訳? [Joseph Raphaelo]: ちょっと待ってくれよ,Lisa!僕が何時君と付き合っていたって言うんだい? [Ruth-Meral]: 何も知らなかったって言ったはずよ. [Lisa Klein]: 知っていたら付き合わなかったって訳? [Joseph Raphaelo]: Lisa ,もうやめろ.
Michel Otto Paul von Riemenschneider und von Mihauewicz Hassan dell'Israele Michaels de Schweik は,Yaffo にいる親戚の家を訪れようと空港から降り立つ.
宗教と名前のせいか,アラブ系と認識されず,空港の警備を素通り出来る.
何年かぶりのイスラエル旅行だ.
少し気まぐれに,ぶらぶらと Tel Aviv の町を歩く.Paris にいる時と違い,銃は持てない.注意力だけが頼りだ.父と違い,危害を加えそうな者を即座に見分ける目はそれ程ではない.少し人が良すぎるなと自分でも思っているが…
金髪の綺麗な女の子がいたのでちょっと見とれる.すると,目が合い,彼女が近づいてくる.
フランス語
[Susannah Baruchowicz]:
Bonjour![Michel Michaels de Schweik]: O,bonjour ! 君は? [Susannah Baruchowicz]: 私がどうかした? [Michel Michaels de Schweik]: いや,何も.とても綺麗だから… [Susannah Baruchowicz]: 私は Shoshanah よ.貴方は? [Michel Michaels de Schweik]: 僕は Michel .その名前は,フランス語にすると Susanne って訳だね. [Susannah Baruchowicz]: ええ(目を輝かせる),そうよ.よく知っているわね! [Michel Michaels de Schweik]: ところで,なんでフランス人だと思ったの? [Susannah Baruchowicz]: それ,Paris のファッションでしょう? [Michel Michaels de Schweik]: まあ…そうだけど… [Susannah Baruchowicz]: 腹違いの姉が Paris にいるの. [Michel Michaels de Schweik]: もしかして…腹違いの姉と言うのは,Ruth-Meral Raphaelo 夫人 の事? [Susannah Baruchowicz]: 知ってるの? [Michel Michaels de Schweik]: 従弟なんだ. [Susannah Baruchowicz]: そうなの?ふうん? [Michel Michaels de Schweik]: 今日まで会った事なかったね. [Susannah Baruchowicz]: ええ…そうね…姉さんとは仲がいいの? [Michel Michaels de Schweik]: まあね… [Susannah Baruchowicz]: 私,高校の時訪ねたら,もう顔も見たくないって言われたの… [Michel Michaels de Schweik]: 大事な姉だと言われるのがつらいんじゃないのかい? [Susannah Baruchowicz]: 私は何もしちゃいないわ. [Michel Michaels de Schweik]: そうだね.
Hadassah Klein (profile)
Hadassah Klein は, Ruth-Meral を預かるために Jeremiah の家を訪れ,子供部屋に入る.ついでに着替えようと服を脱ぎ始めると,見知らぬ金髪碧眼の青年がいる.
ヘブライ語
[Hadassah Klein]:
一体全体,貴方,誰れ?[Musa Michaels]: 大胆だね.なかなかいないな. [Hadassah Klein]: いつの間に入ってきたの?! [Musa Michaels]: いつって,さっきからここにいたけど?人がいるのにも気付かずに脱いだのかい? [Hadassah Klein]: (服を着なおす.これだけは落ち着いた仕草.)貴方誰れよ?! [Musa Michaels]: 落ち着いて…Sophie の弟さ. [Hadassah Klein]: 身分証を見せて. [Musa Michaels]: 貴方の方もね.で,貴方の方こそ誰れ? [Hadassah Klein]: 私は Jeremiah の従妹よ.(自分の身分証を出し,相手の身分証を見る.)ただ Michaels じゃないの? [Musa Michaels]: 一度離婚後のゴタゴタで母方の姓になって,後で元の姓を付け加えたのでね. [Hadassah Klein]: 随分と大層な名前よね?!Sophie は貴方の事何にも言っていなかったわ! [Musa Michaels]: 本当に?(まあ,喋ればボロが出てくるものなあ…) [Hadassah Klein]: ええ,そうよ… [Musa Michaels]: Sophie に確認してみたら? [Hadassah Klein]: そもそもここで何しているのよ?! [Musa Michaels]: 姪に会いに来たのさ.大丈夫? [Hadassah Klein]: ええ…何とか…
Ruth-Meral (profile)
Ruth-Meral は Joseph Raphaelo の勧めのせいで,Lisa Klein と共に異母弟妹 Susannah と Sharon の誕生 party に行く羽目なる.
[Lisa Klein]: 一体どうしたの? [Joseph Raphaelo]: 随分と大きな家だなあって… [Lisa Klein]: あら,知らなかったの?彼女の家は私のとこよりずっと大金持ちなのよ. [Ruth-Meral]: 私には関係のない話よ. [Joseph Raphaelo]: 研究者だって聞いていたんだ. [Ruth-Meral]: Paris に居た時はそうだったわ. [Lisa Klein]: ここは Paris じゃないわ.それに,今の Jeremiah おじさまは研究者じゃない. [Ruth-Meral]: Paris にいて大好きな Mel 叔母様と一緒にいられる方がここにいるより余程良かったわよ. [Lisa Klein]: Joseph Raphaelo がいるのに?私をふって貴方と付き合っているのに… [Jeremiah Baruchowicz]: 一体彼は誰だ?! [Lisa Klein]: 彼が,Joseph Raphaelo よ.よりによって,私をふって,Ruth と付き合っている… [Ruth-Meral]: 彼がいなければ,私は今すぐにでも,Paris に出て行くでしょうね. [Joseph Raphaelo]: ああ…彼は? [Ruth-Meral]: 私のパパ.大嫌いな. [Lisa Klein]: いつもこう. [Joseph Raphaelo]: ああ,貴方が…初めまして. [Jeremiah Baruchowicz]: ああ…すまない…お前が,Ruth の…
Naomi Klausner が部隊に戻ると,親しい同僚の Lily Shlomo に話しかけられる.
[Lily Shlomo]: Shalom,Belle,何かあったの? [Naomi Klausner]: ええ,大有りよ.彼,最近私を避けていると思ったら… [Lily Shlomo]: ああ,例の,ええと名前は何だっけ? [Naomi Klausner]: Baruchowicz よ.Jeremiah Baruchowicz. [Lily Shlomo]: その彼の話? [Naomi Klausner]: ええ,そう.何か隠していると思ったら…彼の死んだ奥さん,アラブ人だったの. [Lily Shlomo]: ねえ,Belle,ちょっとどうかしてない? [Naomi Klausner]: 別に私はどうもしないわ. [Lily Shlomo]: ねえ,一体何があったの?何たってそんな馬鹿な事を言い出す訳? [Naomi Klausner]: 馬鹿な事って,彼がそう言ったのよ.死んだ夫人はアラブ人だったんだって. [Lily Shlomo]: ねえ,そんな事言ってまわるのはよした方がいいわよ.皆に気違い扱いされるから. [Naomi Klausner]: 今だってしている癖に… [Lily Shlomo]: ええ,おかしいとしか思えないわよ.彼と喧嘩でもしたの? [Naomi Klausner]: 喧嘩ですって?本当に,Sophie はアラブ人だったって. [Lily Shlomo]: Sophie? [Naomi Klausner]: 彼の死に別れた夫人の名前よ.偽名かしら? [Lily Shlomo]: 貴方って人が分からなくなってきたわ,Belle. [Naomi Klausner]: それは,私が彼に訊きたい事よ.
こんな場面,どうすれば出るのかよく分からないけど…Naomi Klausner は,Sarah Joav 夫人 に話しかけられる.
[Sarah Joav 夫人]: あら,Belle でしょう?何かあったの? [Naomi Klausner]: 貴方,Sophie のこと知っていたの? [Sarah Joav 夫人]: あら,彼女がどうかしたの? [Naomi Klausner]: 彼女,アラブ人だったそうね? [Sarah Joav 夫人]: まあ,誰がそんな事言ったの? [Naomi Klausner]: Jeremiah よ! [Sarah Joav 夫人]: 冗談を真に受けるものじゃないわ. [Naomi Klausner]: いいえ,冗談じゃないわ.冗談でなしにそう言ったのよ. [Sarah Joav 夫人]: ねえ,大丈夫,Belle?間違っても,そんなおかしな事言い触らしちゃ駄目よ.誰が,Sophie が,西岸出身のアラブ人だなんて信じると思う? [Naomi Klausner]: 私は,彼女がユデア出身ともサマリア出身とも言っていないわ.本当だったのね?そして知っていた. [Sarah Joav 夫人]: 仕方がないわね.ええ,本当よ.でも,言い触らしたりしたら,破滅するのは貴方.誰が,私達のような人間が,占領地出身のアラブ人女性となんか結婚すると思う? [Naomi Klausner]: なんて奴?!
変更しようかなと思ったので(って小変更したりしているのだけど)ここに貼り付け…Naomi Klausner (profile)
Naomi Klausner は,彼の死んだ奥さんがアラブ人だったと打ち明けられたときは,本当にショックだったが,好意は捨て難かった.打ち明けられた後 Ruth に酷い事をしてしまったが…
その次の休暇の時町を歩いていると,たまたま Ruth に出くわす.それで,彼女は Ruth を捕まえようとする.
[Naomi Klausner]: Shalom Ruth!(Ruth-Meral,逃げる)逃げないで.別に何もしやしないわ.(捕まえる) [Ruth-Meral]: 離してよ! [Naomi Klausner]: 約束する,何もしないわ! [Ruth-Meral]: 助けて!離してよ! [Naomi Klausner]: 黙りなさい!何もしないって言っているでしょう? [Ruth-Meral]: だったら離してよ! [Naomi Klausner]: 分かったわ!(離す.) [Ruth-Meral]: 貴方なんか顔も見たくないわ!(走り出す.) [Naomi Klausner]: 待って!(追いかける) [Ruth-Meral]: 貴方なんか死んでしまえ!(梃子摺らせた後,フランス語の雑誌を読んでいる金髪に青い目をした旅行者の陰に隠れる.) [Naomi Klausner]:
ああ,すみません,ちょっと…この子を捕まえたいのですけど…[Meral Michaels]: 駄目よ.一体何をする積もりなの? [Naomi Klausner]: 別に何もする気なんてないわ.ただ話をしたいだけよ.何も知らないんでしょう? [Meral Michaels]: 貴方がこの子の身内でないのは分かるわ. [Naomi Klausner]: 私は,この子の父親の愛人なのよ. [Meral Michaels]: あら,こんなところで不倫宣言かしら? [Ruth-Meral]: きゃはははは,面白いわ,Mel 叔母様! [Naomi Klausner]: 何?貴方,この子の叔母なの? [Meral Michaels]: そうよ.彼とは別れたんじゃなかったのかしら,Belle? [Naomi Klausner]: 私の呼び名まで知っている訳? [Meral Michaels]: ええ,そう. [Naomi Klausner]: 性格悪いわね. [Meral Michaels]: 急に人を突き飛ばすのとどっちが酷いかしら? [Ruth-Meral]: ぷー! [Naomi Klausner]: この子を渡して. [Meral Michaels]: 彼とは別れたんじゃなかったかしら? [Naomi Klausner]: いいえ. [Meral Michaels]: 心の整理をつけてもらうわよ.いいこと,二度とこの子や彼には近づかないで. [Naomi Klausner]: 貴方の指図なんか受けないわ.
この character も page にきちんと書きましたけど…
16,17歳で結婚した幼な妻が,夫を殺された復讐をして警察や裁判官(或いは陪審員か?)を出し抜く話なんてどうでしょう?
かなり反社会的かつ反ユダヤ的内容になったりして…
直接殺したラビは,Lisa Klein が殺して,Ruth-Meral が策略を練って自分と彼女の両方を無罪にする…後は,Ruth-Meral がラビを裁判で,過失致死罪という軽罪に処した判事や,証拠隠滅工作を行った警察高官を殺す…結果は,無罪或いは迷宮入り…(もしそんな事件が本当に起こってそれがバレたら社会的衝撃甚大だろうなあ…)こんな感じですけど…どうすれば出来るものでしょう?
こうすれば,Lisa Klein と Ruth-Meral が,偽証する事なしに互いに罪をなすりつける証言が出来たりして…どう思われます?Lisa Klein (profile)
[Lisa Klein]: Ruth 私,あの人殺しを撃ち殺してやるわ.乗り込んで行って,拳銃で頭と体に何発も弾をブチ込んでやる. [Ruth-Meral]: やめときなさい,Lisa .復讐は犯罪よ. [Lisa Klein]: 柄にも無い事を言うのね,Ruth .殺されたのは貴方の夫なのよ. [Ruth-Meral]: そして,貴方も彼を愛していた? [Lisa Klein]: ええ,そう.貴方には復讐したいと言う気持ちはないの? [Ruth-Meral]: あるわ.でも,刑務所に入る羽目になるような事はしたくないの.貴方にもそれは望まないわ. [Lisa Klein]: 刑務所に入るのが何なの? [Ruth-Meral]: 貴方言っていたわよねえ,人生で若くて綺麗な時期は短いって? [Lisa Klein]: 今の私にはもうどうだっていいの. Lisa Klein (profile)
Lisa Klein は,rabbi を殺した後,Ruth-Meral のところに行く.
[Lisa Klein]: 奴を殺したわ,Ruth . [Ruth-Meral]: (Pause)気でも狂ったの,Lisa?自分が殺していないのに,殺したと思いたいみたいね? [Lisa Klein]: 冗談じゃないわ,Ruth ,貴方が彼を殺すのをためらったから私が殺したのよ. [Ruth-Meral]: だとすると随分と無茶な殺し方をした事になるわね?踏み込んで行って,銃を向けて bang ?! [Lisa Klein]: ええ,そうよ.裁判になったら,こう言うわ.貴方が私に自分が殺したと言ったってね. [Ruth-Meral]: そうは言っていないでしょう?(Pause)私が殺したかって?ええ,そう.私が殺したのよ,Lisa,私はねえ,本当は貴方のことなんか大嫌いなのよ.
言葉では正しい事を言うが,相手側の反駁に対して泣き出しやっつけられて見せて,相手側不利に偽証したかの如く見せる高等戦術…
殺される警察高官は,Ruth-Meral の叔母の義妹の Alisa Joav にしようと思っていたのですけど…
Ruth-Meral が混血である事は親戚ですら,下手すると Mossad ですら知らないって言うのは無理があったか…(何しろ,設定だと,祖母だの叔父だのが結構 Mossad を引っ掻き回している事になっている…)
おまけに,完全犯罪の方法論が確立出来ていないところでこんな殺し方だけ作ったら後でガタがくる…Alisa Joav-Kleisky 警視正 は,とうとう,ラビ殺しや判事殺しの謎が解けたと思った.犯人は Lisa Klein だったのだ.彼女が裏切って,親友であるはずの Ruth に罪をなすりつけたのだ.
[Alisa Kleisky]: ラビ殺しと判事殺しの犯人は貴方ね?Ruth に罪を着せたのも.もし,あの時,Jerusalem の医院で,Natalie Portman と動物の権利云々なんて訳の分からない論争をしていなかったら,間違いなく彼女が殺人犯だと言う事になっていたはずだわ.何て事をするの?親友を裏切って… [Lisa Klein]: 彼女は親友なんかじゃなかったわ.昔から永く付き合ってきたけど,親友になんか全然なれなかった. [Alisa Kleisky]: まあ,何て事を言うの?一体,Ruth の何が気に食わない? [Lisa Klein]: 気に食わないと思っていたのは,彼女の方よ.今は,違うわ… [Ruth-Meral]: Shalom Areichem ,Pani Kleisky!(彼女に銃を向ける) [Alisa Kleisky]: 一体何の真似?これは…どういう事なの? [Ruth-Meral]: 予定していたことよ.貴方が一人で来るのも,ここに来るのもね.言っておくけど,判事を殺したのは私よ.ラビの方も自分の手で殺したかったけど…そして次は貴方.(射殺する.)
って問題もあったりして…そうでないと,問題山積するにゃあ…
[Lisa Klein]: 貴方は自分しか愛せないのだと思ってたわ. [Ruth-Meral]: 彼を愛していなければ中絶していたわ.結婚だってしなかった. [Lisa Klein]: 彼は復讐を望んだかしら? [Ruth-Meral]: 自分で殺しておいて何?本当は私が自分の手で殺したかったのよ.まあ,こんなところから裁判所を騙せるなんて凄い奇跡だけど… [Lisa Klein]: 私を助けたのは,友情のため? [Ruth-Meral]: いいえ.私が貴方のこと好きだったと思う? [Lisa Klein]: いいえ… [Ruth-Meral]: 復讐のためよ. [Lisa Klein]: そのために危険を冒した訳? [Ruth-Meral]: 貴方はどうなのよ?
Naomi Klausner は,boy friend もとい夫を殺されていると言う理由で,あのラビを殺したのは Ruth-Meral でないかと疑う.
[Naomi Klausner]: あのラビはお前が殺したの? [Ruth-Meral]: いいえ,でも,殺したのが自分だったらどんなに良かったかしら? [Naomi Klausner]: ねえ,お前はそれでいいのかも知れないけど,私や皆には違うわ.いい,これは殺人よ.お前に犯罪者になって欲しくないし,刑務所に入って欲しくもないわ.それに,宗教右派のテロにも拍車がかかれば… [Ruth-Meral]: 彼らがテロをやるのは私のせいじゃないわ.殺人犯のせいでもない.それに,私が犯罪者になろうが,刑務所に入ろうが,貴方たちには関係のない事よ. [Naomi Klausner]: 継母かも知れないけど,私は家族よ.関係ない訳ないわ.助けたいのよ. [Ruth-Meral]: 私を嵌める積もり?私に“殺した”と言わせて,警察に突き出す積もりでしょう?でも残念.私はあのラビを殺してなんかいないし,その手助けをした覚えすらもない. [Naomi Klausner]: それを聞いて素直に喜べればどんなにいいかしら? [Ruth-Meral]: ふうん,素直にそうだと納得したら喜ぶ訳? [Naomi Klausner]: 喜ばないのはお前の方でしょう?私が人を殺したなんて話になったら嬉しいことでしょうとも.でも,私は,過去にどんな事をしたと言うにせよ,今は,今のお前の事がとても心配なの.貴方は今までだって,勉強の事を除いては不安定でどう仕様もなかったけど,最近は特にそう. [Ruth-Meral]: 放っておいて貰えません?
尾行
Naomi Klausner (profile)
Naomi Klausner は,彼が隠し事をしている気がしてならなかった.その鍵を握っていそうな男を見つけ,そして尾行したが…
[Natalie Simon]: 一体私達に何の用なの? [Naomi Klausner]: 何の用って,どうして私が貴方達に用事がなきゃいけないのよ? [Musa Michaels]: 用事がなきゃどうして尾行なんかすると言うのかね? [Naomi Klausner]: ええ?私,尾行なんかしてないわよ! [Natalie Simon]: じゃあ,この写真は何? [Naomi Klausner]: いつの間に撮ったの?! [Natalie Simon]: 探偵ではないわね.第一,軍服を着てるし.Mossad や Shin-beth でもないわね. [Musa Michaels]: 私なら,Mossad より Shin-beth の心配をするね.分担が違う.いずれにしよ彼女はド素人だから問題外だけど. [Naomi Klausner]: 一体貴方達何者なのよ?KGB? [Natalie Simon]: いいえ.貴方こそ何の用なの? [Naomi Klausner]: 分かったわ,言うわよ.貴方達,Jeremiah の何なの? [Musa Michaels]: Jeremiah ? [Naomi Klausner]: 知ってるでしょう?とぼけないで!貴方達,Jeremiah を恐喝していたでしょう? [Natalie Simon]: 強請り屋にこんな風にあたるのはあまり賢いとは言えないわね. [Musa Michaels]: 本当だ.無鉄砲過ぎるね.ま,だからド素人って言うのだろうけど…それにしてもどうして強請り屋にされたんだか… [Hadassah Klein]: まあ,Belle に,Natalie と Emmanuel じゃない?どうしたの? [Natalie Simon]: Shalom Hadassah ! 彼女,私達のことを強請り屋だと思い込んでたの. [Naomi Klausner]: 知り合い? [Hadassah Klein]: 彼らは Sophie の弟夫婦よ. [Naomi Klausner]: Sophie の弟夫婦?つまり,Ruth の叔父夫婦って訳? [Natalie Simon]: そうよ.離婚したけど… [Naomi Klausner]: ちょっと待ってよ!貴方,随分と流暢な Hebraic じゃない?本当に 故 Baruchowicz 夫人 の弟なの? [Hadassah Klein]: 二人とも Jerusalem の学校にいたのよ. [Naomi Klausner]: それに,何だか脅していたわ! [Natalie Simon]: 何を? [Musa Michaels]: ネタがないじゃない?
I hate to be talked of Holocaust
Ruth-Meral (profile)
[Brigitte Schulmann]: ふう,やっと見つけたわ,Claire! [Ruth-Meral]: 貴方に,親称で呼ばれる義理などありません.名前で呼ばれる義理もです,Mlle Shulmann [Brigitte Schulmann]: 分かったわ,Madame.貴方はユダヤ系だそうね? [Ruth-Meral]: そうです.で,そうならばどうしたと仰る積もりかしら? [Brigitte Schulmann]: 私もユダヤ系よ. [Ruth-Meral]: それは名前を見れば一目瞭然の事です. [Brigitte Schulmann]: ユダヤ人協会で party があるのですけど… [Ruth-Meral]: いいえ,行く気など全くありません. [Brigitte Schulmann]: Piano が上手だから,貴方に是非弾いて欲しいの. [Ruth-Meral]: お断り致します. [Brigitte Schulmann]: Holocaust を忘れないための,ユダヤ人としての誇りを忘れないための大切な party なの. [Ruth-Meral]: そういう事でしたら余計に御免蒙ります. [Brigitte Schulmann]: 何故?貴方は並の professional より余程上手よ.協会の役員が言っているのだから間違いないわ. [Ruth-Meral]: あらそう?それは光栄ですわ.でもお断り申し上げます.Holocaust がどうとか,ユダヤ人の誇りがどうとか,聞かされるだけでも不愉快です.ましてや,そのために piano を弾くなんて全く以って御免蒙ります. [Brigitte Schulmann]: Holocaust を否定する訳? [Ruth-Meral]: いいえ!私は,聞かされるのは不愉快だと言ったのです!ユダヤ人の誇りとやらも… [Brigitte Schulmann]: 一体ユダヤ人の何が気に食わないんです?ユダヤ人が貴方に何をしたと言うの? [Ruth-Meral]: 私がどこの誰か何も知らないのに,私がユダヤ系である事だけは知っている訳?! [Brigitte Schulmann]: 貴方がユダヤ系だというのは反ユダヤ集会に関する comment にそう書いていたのをたまたま見た人がいたからで,それ以上は何も知りません. [Ruth-Meral]: そうなの?ふうん?じゃあ,言いましょうか.夫を殺され,犯人は裁判で軽い刑にしか処されなかった.おまけに警察は証拠の揉み消し工作をしていた. [Brigitte Schulmann]: それがユダヤ人とどう関係があると言うの? [Ruth-Meral]: Tel Aviv の事件の話で他に誰が関係してこんな酷い事になると言うの?アラブ人の陰謀だと言うのなら洒落にもならないわね. [Brigitte Schulmann]: ちょっと待ってよ.貴方,Tel Aviv にいたの?もしかして,Ruth Baruchowicz って知らない?(Pause)もしかして貴方自身?!ねえ,あれは気の毒だと思う.アラブ人は嫌いだし,混血児も嫌いだけど,殺されたのがユダヤ人ならまず許されない.私だって,貴方の立場になったら怒り狂う.でも,貴方はユダヤ人でしかないし,他の何者になれると言うの?アラブ人になんか到底なれないわ. [Ruth-Meral]: Lisa Klein みたいな事を仰いますのね. [Brigitte Schulmann]: [Ruth-Meral]: